2024年版ネパールの祝日・休日・お祭りカレンダー

ネパールのお祭り風景

ネパールの暦、祝日/休日について

ネパールで最も広く使われている暦は「ビクラム歴」と呼ばれるネパール独自のカレンダーです。

「ビクラム歴」では、毎年4月に新年が始まります。西暦2022年4月14日(木)~2023年4月13日(木)までがビクラム暦2079年に当たります。

ビクラム暦2080年の新年は、西暦2023年4月14日(金)から始まります。

なお、ネパールでは西暦も広く使われています。

また、日本と大きく異るのは、ネパールでは土曜日が休日という点です。金曜日の午後は半休日となります。日曜日は平日に当たります。

そのため、官公庁や銀行は金曜日の午後、および土曜日がお休みとなります。

また、ネパールではヒンズー教徒が大多数を占めていますが、仏教、イスラム教、シーク教、さらに土着の信仰を信じる人々もいます。

そのため、各民族・宗教ごとに様々な祭日があり、様々な行事が催されます。いずれも太陽暦ではなく、太陰暦をもとにしているため、日付は毎年、異なります。

中でも、毎年秋(9月下旬~10月)に開催される「ダサイン」はネパール最大のお祭りです。

公的なお休みは数日ですが、お祭りは15日間に渡って催されます。この時期、多くのネパール人が故郷へ帰る帰省ラッシュとなります。

また、毎年10~11月にかけては「ティハール」と呼ばれるお祭りも大々的にお祝いします。

日本とネパールとの時差

日本とネパールの間には、-3時間15分の時差があります。日本の方が3時間15分進んでいます。日本が正午の時、ネパールでは午前8時45分となります。スリランカにサマータイムはありません。

Nepal   

2024年ネパールの祝日/お祭り/記念日カレンダー

以下、2024年の祝日、お祭り、記念日をまとめてみました。この他にも、民族や宗教ごとに大小様々な祭日があります。

2024年1月11日(木)プリトビ・ジャヤンティー / Prithivi Jayanti
約350もの小王国に分かれていたネパールを1768年~1769年にかけて統一し、カトマンズを首都とするネパール王国を作った第10代ゴルカ王プリトビ・ナラヤン・シャハの生誕を祝う日です。全国統一デーとして知られています。
2024年1月15日(月)マーゲ・サクランティー / Maghe Sankranti
冬至の後、「マーゲ」の月に収穫を祝う祝日です。西暦では通常、1月中旬に当たります。
2024年1月19日(金)マデシ運動記念日 / Madhes Movement Memorial Day
2007年1月19日、シラハのラハンで学生が殺害されたことを契機に、ネパールのテライ地域に起こった、住民の権利、尊厳、アイデンティティを求めるマデシ運動の記念日です。ネパール南東部に位置する第二州の祝日となっています。
2024年1月30日(火)殉教者の日 / Martyrs’ Day
1941年、ラナ家支配時代に射殺された4人の公式殉教者(ダルマ・バクタ・マテマ、ガンガラル・シュレスタ、ダシュラス・チャンド、シュクララジ・シャストリ)、およびネパールのために戦死した全ての人を悼み、称える祝日です。ネパールの通りやスタジアム、組織の多くが、これら4人の殉教者に因んで名付けられています。
2024年2月10日(土)ソナム・ロサル / Sonam Losar (Tamang New Year)
「ソナム・ロサル」はネパール語で新年を意味する言葉で、ネパールの中央高地に住むタマン族の新年です。チベット、ブータン、インドの一部でも祝われており、ネパールでは国の祝日となっています。
2024年2月10日(土)ギャルポ・ロサール(チベットの新年)/ Gyalpo Losar
チベット暦で年末近くから約2週間続く、チベットの新年のお祭りです。隣のネパールの人々の間でも祝われます。
2024年2月19日(月)民主主義の日 / Prajatantra Diwas
1951年に長らく続いたラナ家の圧政支配が終わり、立憲君主制となったことを記念する日です。公務員の休日となっています。
2024年3月8日(金)マハ・シヴァラートリー / Maha Shivaratri
ヒンドゥー教の破壊と再生の神であるシヴァ神を称える祝祭日です。シヴァ寺院では夜を徹して賛歌が歌われ、プージャーが行われます。また、100万人以上のヒンズー教徒がカトマンズにあるユネスコ世界遺産のパシュパティナート寺院を巡礼し、聖なるバグマティ川での礼拝、祝宴、儀式の入浴を行います。
2024年3月8日(金)国際女性の日 / Nari Diwas / International Women’s Day
ドイツの社会主義者、クララ・ツェトキンが1910年にコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う記念日」として提唱。ネパールでは国の祝日となっています。
2024年3月25日(月)ファグ・プルニマ(ホーリー / 水掛け祭り)/ Fagu Purnima(Holy)
春の訪れを熱狂的に祝うヒンズー教の大祭です。ヒンドゥーの太陰太陽暦の月の最後の満月の日に行われます。ネパールでは「Fagu Purnima」と呼ばれ、首都カトマンズで「Chir」と呼ばれる儀式用の竹の棒を建て催されます。ホーリーは、鮮やかな色粉と水を投げあうことで有名ですが、ネパールでは絵の具や色粉だけでなく、「ロラス」(Lolas)と呼ばれる水風船も使います
2024年4月8日(月)ゴデ・ジャトラ / Ghode Jatra/dt>
主にネパールのカトマンズ盆地一帯に居住するネワーリ民族のお祭りです。毎年パハチャレと呼ばれる3日間のお祭りを催し、その2日目がゴードジャトラ。カトマンズ近くのタンディケルで大掛かりな祝賀会が行われます。ネワール族は音楽や舞踊を愛し、豪勢な食事を楽しむことで知られています。カトマンズ盆地地域の祝日となっています。
2024年4月10日(水)ラマダン明け大祭 / Ramjan Edul Fikra(Eid Al-Fitr)
1ヶ月にわたる断食(ラマダン)を終えたことを盛大に祝うイスラム教最大の祝日です。イスラム世界では、イード・アル=フィトル / Eid Al-Fitrと呼ばれます。ヒジュラ暦のため年によって日付が異なります。
ネパールのお祭り風景
2024年4月13日(土)ネパール新年 / Nepali New Years Day
ネパールの新年元旦です。「ビクラム歴2081年」となります。60を超える民族グループが生活するネパールでは9つの異なる新年の日があり、ネパール新年は「国民の新年」と見なされています。ネパール中のヒンドゥー寺院で、多くの人が朝のお祈りと食べ物を捧げます。そして、パレードやご馳走を楽しんだり、地元の公園でピクニックに出かけたり、国内旅行をしたりして過ごします。
2024年4月16日(火)ラーマナバミ(ラーマ神生誕日)/ Rama Navami
ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の7番目の化身であるシュリーラーマ(叙事詩ラーマーヤナの主人公であるラーマ)の生誕を祝うヒンドゥー教の春祭りです。ラーマは、ヒンドゥー教のヴィシュヌ派の伝統において特に重要とされています。
2024年4月24日(水)民主主義記念日(ロクタントラ・ディワス)/ Loktantra Diwas
2005年にギャネンドラ国王が議会・内閣を停止し、非常事態宣言が発令されましたが、その後、民主化運動により、2006年にネパールの代表議会が復活したことを記念する祝日です。
2024年4月30日(火)母の日(アマコ・ムック・ヘルネ」 / Mother’s Day
母親に感謝と長寿の願いをこめて、甘いお菓子、タマゴ、果物などのプレゼントを贈る習慣があります。ネパールでは「母の顔を見る日」と呼ばれています。この時期、街の商店にはミタイと呼ばれる激甘のネパール菓子が並びます。
2024年5月1日(水)メーデー / Majdur Diwas / Labour Day
5月1日は、世界各地で春の訪れを祝う行事や労働者の祭典があります。ネパールでも国の祝日となっています。ネパールには700万人以上の労働者がおり、100万人以上のネパール人がインド、中国、ミャンマーなどの海外で働いています。これらの労働者からの送金は、国内総生産の約30パーセントを占めているとも言われています。
2024年5月23日(木)釈迦生誕祭(ブッダ・ジャヤンティ)/ Buddha Jayanti
仏陀の生誕、悟り、そして涅槃を祝う祝日です。仏陀が生まれ、涅槃に達し、そして死んだ日はすべて同じ日とされています。シッダールタ・ゴータマ・ブッダはネパールのルパンデヒ地区にあるルンビーニガーデンの池で生まれたとされているため、ブッダの誕生日は多くのネパール人にとっても特別な意味を持っているようです。
2024年5月29日(水)ガナタントラ・ディワス(共和国記念日)/ Ganatantra Diwas(Republic Day)
2008年5月28日に、240年続いたネパール王国(ゴルカ朝)が正式に廃止されて共和国となったことを記念する祝日です。
※ネパール政府は2018年に祝日扱いを撤回しましたが、多くの人が祝日とみなしているようです。
2024年6月17日(月)メッカ巡礼祭(犠牲祭)/ Edul Aajaha(Eid Al-Adha)
イスラム教で定められた宗教的な祝日です。イスラム世界ではイード・アル=アドハー / Eid Al-Adhaと呼ばれ、ヒジュラ暦の12月10日からメッカに向かって歩く巡礼の最終日に当たります。日本ではメッカ巡礼祭(犠牲祭)とも呼ばれています。
2024年8月26日(月)ガウラ・パルバ / Gaura Parba
ヒンドゥー教の女神ガウラの威光を称える伝統的なお祭りです。主にインドと隣接するネパール西部の女性達で祝われます。お祭りは3日間催され、初日が祝日となっていますが、ほとんどの企業は営業を続けるようです。
2024年8月26日(月)クリシュナ神誕生記念日(シュリークリシュナジャンマシュタミ、ジャンマシュタミ)/ Shree Krishna Janmashtami
ヒンドゥー教の最も重要なお祭りの1つで、悪に対する善の勝利を祝う日です。寺院のクリシュナ神像に花、食べ物、キャンディー等を捧げ、伝統的な歌と踊りが催されます。夜中にはクリシュナ神と邪悪なカンサ王との壮大な戦いを振り返るパフォーマンスが行われます。
2024年8月19日(月)ラクシャバンダン / Raksha Bandhan
ヒンズー暦のシュラーワン月の満月に祝うお祭りです。兄弟姉妹間の愛情の絆を強めるため、姉妹は特別な紐やお守りを兄弟の手首に結び、兄弟は姉妹を守ることを約束し、衣服やお菓子等のプレゼントを渡す習慣があります。ショップには、贈り物のプレゼント商品が並びます。
2024年8月20日(火)ガイ・ジャトラ(牛祭り)/ Gai Jatra
ガイ・ジャトラは、ネパールで最も人気があるフェスティバルの1つです。カトマンズ盆地では祝日扱いとなっています。前年に親戚を亡くした家族がカトマンズの通りを巡るパレードに参加し、牛を率いる習わしがあります。牛がいない場合、少年が牛に扮します。
古代から祝われてきたお祭りで、現代版ガイ・ジャトラは中世にまで遡るそうです。17世紀、幼い息子を亡くした王女が深く悲しみ、誰も励ますことができなかったため、王様が女王を笑わせたり笑わせることができる者に報奨すると発表。ダンサーやコメディアンと共に牛のパレードが王女を笑顔にしたという逸話に基づいています。
ネパールのお祭り風景
2024年9月6日(金)ハリタリカ・ティージ / Hartalika Teej
「シヴァ神とヒンズー教の女神ハルタリカとの結婚」を記念するお祭りです。国の祝日ですが、女性のみ、お休みとなります。
お祭り自体は3日間にわたって催され、お祭り初日は、女性は赤い衣装を身にまとい、陽気に歌ったり踊ったり、真夜中までご馳走を楽しみます。2日目は断食。3日目に、すべての罪を取り除くと信じられている赤い泥を浴びます。
2024年9月7日(木)公務員の日 / Nijamati Sewa Diwas
ネパールでは、1956年より9月7日が公務員の日として、公務員の休日となっています。現在、ネパール全土で80,000人を超える公務員が働いていると言われています。
2024年9月8日(日)リシ・パンチャミ / Rishi Panchami
ヒンズー教徒の女性たちのお祭り「ティージ」の最終日はリシ・パンチャミ(Rishi Panchami)と呼ばれ、ネパール全土の祭日となっています。七聖人にお供えを施し、聖水で身を清め、ダティワン(Datiwan)という木の枝で作ったブラシで歯磨きをして、一年間の不浄を洗い流します。
2024年9月17日(火)インドラ・ジャトラ / Indra Jatra
インドラ・ジャトラは、首都カトマンズで開催される大きなフェスティバルで、カトマンズのみ祝日となります。
「インドラ」はヒンドゥー教の天の雨の神、「ジャトラ」は「行列」の意味で、ヒンドゥー教のインドラ神に敬意を表して開催される行列です。華やかに飾り付けされた戦車等で構成されたパレードが繰り広げられます。お祭り自体は8日間ないし9日間続きます。
2024年9月19日(木)憲法記念日 / Sambidhaan Diwas / Constitution Day
2008年に王制が廃止された後、2015年9月20日に憲法が公布されたことを記念する国の祝日です。2015年の憲法では、ネパールを連邦共和国に再編し、国を7つの州に分けています。また、ネパールの立憲君主制から共和主義への移行、連邦主義への移行を謳っています。
2024年9月25日(水)ジティヤ / Jitiya(Jivitputrika)
ジティヤ(Jitiya)の伝説に由来するヒンドゥー教のお祭りです。お祭り自体は3日間にわたって催されます。ネパール南東部に位置する第二州の祝日となっています。
ネパールの寺院
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