沖縄都市モノレール線「ゆいレール」とは?

「ゆいレール」は、那覇空港駅と首里駅を結ぶ「沖縄都市モノレール」の愛称です。 2003年に沖縄の戦後初の鉄道システムとして開通しました。

琉球方言の「ゆいまーる」(雇い回り)を語源とする村落共同労働を意味する言葉「ゆい」から取られています。

2003年8月10日に「ゆいレール」が開通する以前の交通手段は、自家用車、タクシー、バスが中心でしたが、今では那覇都市圏に欠かせない重要な交通手段となっています。

那覇空港から首里までの約13kmの区間を2両編成で約30分で運航

「ゆいレール」は、沖縄本島の玄関口・那覇空港から首里まで路線距離12.9kmの区間を、ワンマン運転の2両編成の車両が27分で運航します。

駅数は15駅。那覇空港から赤嶺経由で漫湖を渡って旭橋に抜け、 旭橋からは久茂地川沿いに那覇市の繁華街の久茂地・牧志地区を抜けて国際通りを跨ぎ、国道330号を北上して古島からは環状2号線を上り、 首里に至ります。

全列車が全区間を運行します。各駅に到着する前には、それぞれ駅語ごとに 代表的な沖縄民謡のメロディをアレンジした車内チャイムが流れるところが、いかにも沖縄です!

始発は那覇空港・首里とも6時。終電は那覇空港・首里とも23時30分発と、比較的遅くまで運航しています。

なお、2019年春には首里駅から浦西駅までの区間の開通を予定しています。

「ゆいレール」の利用方法 / 各駅運賃表&時刻表

乗車券は、各駅の改札付近にある自動発券機で購入。タッチパネル式で簡単に操作できます。 発売機の上の方に、運賃表と時刻表があります。

なお、2014年10月20日からゆいレールの乗車券は、 カードをかざして電子マネーで運賃を決済するICカード型の「OKICA」(オキカ)と「QR乗車券」へと切り替わりました。

「OKICA」あるいは「QR乗車券」を、改札機の乗車券読み取り部分にQR乗車券をかざして改札を通ります。

なお、従来の磁気乗車券と回数券は廃止され、代わりにポイント制度が導入。月額利用金額の範囲に応じて10~15%をカード内の残高に還元される仕組みです。

※ICカード型の「OKICA」は、“沖縄初の県内共通ICカード”を謳っており、2015年4月から沖縄県内のバス事業者4社(琉球バス交通、沖縄バス、那覇バス、東陽バス)の路線バスでも利用が可能となる予定です。

各駅運賃表と時刻表

観光に便利な「フリー乗車券」

通常の乗車券、定期券・回数券の他に、旅行者に便利な「フリー乗車券」もあります。 1日間・2日間の2種類(3日券は2012年10月で発売終了)。

一日乗車券(24時間)
大人:700円
小児:350円
二日乗車券(48時間)
大人:1,200円
小児:600円

※2014年5月現在

有効期限は24時間制で、例えば、1日間のフリー乗車券で4月1日午前9時に入場すると、有効期限は4月2日の午前9時まで。 2日間のフリー乗車券なら、4月1日午前9時に入場した場合、有効期限は4月3日の午前9時まで。

「フリー乗車券」を提示すると、識名園(世界遺産)や那覇市歴史博物館、あるいは首里城正殿や玉陵などの観光施設、さらに多岐に渡る飲食見店で 割引などの特典も用意されています。利用しない手はありません!

「フリー乗車券」提示で特典がある施設・店舗一覧リスト

参考URL

沖縄都市モノレール「ゆいレール」 - 沖縄都市モノレール株式会社
ゆいレールの公式サイト。利用ガイド、路線図、料金、各駅などに関する詳細情報がアップ。