
スリランカでは、毎月の満月が祝日となる「ポーヤ・デー」をはじめ、仏教・ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教の重要な祭日が年間を通して祝われています。多様な宗教や文化を尊重する国ならではの祝日制度を持ち、世界でも祝日数が多い国の一つとして知られています。
日常生活では西暦(グレゴリオ暦)が広く使われていますが、祝日の日付は太陰暦やタミル暦、ヒジュラ暦など、それぞれの伝統的な暦に基づいて定められるため、西暦上の日付が毎年変わる祝日も少なくありません。
スリランカの祝日制度
スリランカ政府が公表する公式カレンダーでは、祝日ごとに次の3つの休日区分が示されています。旅行中に、政府機関や銀行、商店などが営業しているかを判断する際の目安になります。
- Public Holiday(公休日):政府機関、学校などの公的機関が休業します。
- Bank Holiday(銀行休業日):銀行や金融機関が休業します。
- Mercantile Holiday(民間企業・商業休日):民間企業や商店などに適用される休日です。
祝日によって適用される区分は異なり、「Public & Bank」や「Public・Bank・Mercantile」のように複数の区分が組み合わされます。後半の祝日一覧では、それぞれの祝日に適用される区分もあわせて紹介しています。
2026年の祝日や休日区分は、スリランカ政府印刷局(Department of Government Printing)が公表した公式カレンダーをもとに掲載しています。下の画像は公式カレンダーの一部です。祝日や休日区分の最新情報は、リンク先の原本(PDF)で確認できます。
▲ クリックすると、スリランカ政府印刷局が公開する2026年公式カレンダー(PDF)が開きます。
旅行者が知っておきたいポイント
旅行中に特に注意したいのが、毎月訪れる「ポーヤ・デー」です。この日は公休日と銀行休業日に指定され、酒類の販売が終日禁止されます。また、多くの人が寺院を訪れて静かに過ごすため、一部の店舗では営業時間を短縮する場合があります。一方で、多くの商店や飲食店、観光施設は通常どおり営業しています。
4月中旬の「シンハラ&タミール新年」や5月の「ウェサック・ポーヤ・デー」は、政府機関・銀行・民間企業のすべてが休業する最も重要な祝日です。この時期は公共交通機関の混雑や商店の休業が増えるため、移動や宿泊の予定は早めに計画すると安心です。
なお、スリランカには日本のような一律の振替休日制度はなく、祝日が週末と重なった場合の取り扱いは、その都度政府によって決定されます。

2026年スリランカの祝日 / お祭り / イベント カレンダー
※イスラム暦やヒンドゥー暦に基づく祝日は、月齢観測などにより日付が変動する場合があります。
- 2026年1月3日(土)満月祭 / ドゥルトゥ・ポーヤ・デー / Duruthu Full Moon Poya Day
- 仏陀が初めてスリランカを訪れたとされる日を記念するポーヤ・デーです。コロンボ近郊のケラニヤ寺院では、多くの参拝者が訪れ、華やかなパレードも開催されます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年1月15日(木)タミル豊穣祭 / タミール・タイ・ポンガル / Tamil Thai Pongal Day
- 収穫の恵みに感謝し、太陽神へ祈りを捧げるヒンドゥー教の重要な祭日です。家族で伝統料理「ポンガル」を作り、新しい一年の豊作と繁栄を願います。
- 休日区分:Public, Bank & Mercantile
- 2026年1月22日(木)~25日(日)ゴール・リテラリー・フェスティバル / Galle Literary Festival
- 世界遺産の港町ゴールで開催される国際文学フェスティバルです。国内外の作家や文化人による講演やトークイベントが行われ、この時期は市内の宿泊施設が混み合います。
- 2026年2月1日(日)満月祭 / ナワン・ポーヤ・デー / Navam Full Moon Poya Day
- 仏陀が二大高弟であるサーリプッタとモッガラーナを正式な弟子として任命したことを記念する日です。全国の寺院で法要や読経が行われます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年2月4日(水)独立記念日 / National Day
- 1948年にイギリスから独立したことを記念する国民の祝日です。首都コロンボでは軍事パレードや式典が開かれ、各地で国旗が掲げられます。
- 休日区分:Public, Bank & Mercantile
- 2026年2月15日(日)マハー・シヴァラートリー / Maha Sivarathri Day
- ヒンドゥー教の最高神シヴァをたたえる重要な祭日です。信者は寺院で夜通し祈りを捧げ、断食や瞑想を行いながら信仰を深めます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年2月21日(土)・22日(日)ナヴァム・ペラヘラ祭 / Navam Perahera
- コロンボのガンガーラーマ寺院で開催される、スリランカを代表する仏教祭礼の一つです。華やかに装飾された象を先頭に、伝統舞踊や太鼓隊、火の舞などが街を練り歩き、夜のコロンボは幻想的な雰囲気に包まれます。キャンディ・エサラ・ペラヘラ祭に比べてアクセスしやすく、日本人旅行者にも人気が高まっているイベントです。
- 2026年3月2日(月)満月祭 / マディン・ポーヤ・デー / Medin Full Moon Poya Day
- 仏陀が悟りを開いた後、故郷へ戻って父王や親族に教えを説いたことを伝えるポーヤ・デーです。各地の寺院で法要が営まれます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年3月21日(土)ラマザン祭(イスラム断食明け大祭) / Ramazan Festival Day / Id-Ul-Fitr
- ラマダン(月間断食)の終了を祝うイスラム教最大級の祝日です。家族や親族が集まり、食事や贈り物を通じて祝福を分かち合います。月齢観測により日付が前後する場合があります。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年4月1日(水)満月祭 / バク・ポーヤ・デー / Bak Full Moon Poya Day
- 仏陀がスリランカを再訪し、争いを平和的に収めたと伝えられる出来事を記念するポーヤ・デーです。平和と和解を象徴する祝日として親しまれています。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年4月3日(金)聖金曜日 / Good Friday
- イエス・キリストの受難と十字架上での死を記念するキリスト教の重要な祝日です。教会では礼拝が行われ、信者は静かに祈りを捧げます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年4月13日(月)・14日(火)シンハラ・タミール新年 / Sinhala & Tamil New Year Day
- スリランカで最も大切な祝日の一つです。シンハラ人とタミル人がともに新年を祝い、家族で伝統料理を囲みながら、新しい一年の幸福と繁栄を願います。この時期は国内の移動が集中し、交通機関や宿泊施設が混雑します。
- 休日区分:Public, Bank & Mercantile
- 2026年5月1日(金)メーデー / May Day(Labour Day)
- 労働者の権利と社会への貢献をたたえる祝日です。各地で労働組合や政党による集会が開催されるため、一部地域では交通規制が実施されます。
- 休日区分:Public, Bank & Mercantile
- 2026年5月1日(金)・2日(土)満月祭 / ウェサック・ポーヤ・デー / Vesak Full Moon Poya Day
- 仏陀の誕生・悟り・入滅を記念する、スリランカ最大の仏教行事です。街には色鮮やかなランタンが飾られ、無料で食事を振る舞う「ダンサラ」が各地で開かれます。5月1日のウェサック・ポーヤ・デーは公休日・銀行休業日、翌2日の「Day Following Vesak Full Moon Poya Day」は公休日・銀行休業日・民間企業休日となります。
- 休日区分:5月1日 Public & Bank / 5月2日 Public, Bank & Mercantile
- 2026年5月28日(木)ハジ祭(メッカ巡礼祭/犠牲祭) / Hadji Festival Day / Id-Ul-Alha
- 預言者イブラーヒームの信仰をたたえるイスラム教の重要な祝日です。家族で礼拝を行い、犠牲の肉を親族や地域の人々と分かち合います。月齢観測により日付が前後する場合があります。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年5月30日(土)アディ・ポソン・ポーヤ・デー / Adhi Poson Full Moon Poya Day
- 閏月(アディ・マーサ)にあたる年のみ設けられる特別なポーヤ・デーです。通常のポソン・ポーヤ・デーとは別に定められ、全国の寺院では読経や法要が行われます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年6月29日(月)満月祭 / ポソン・ポーヤ・デー / Poson Full Moon Poya Day
- 仏教がスリランカへ伝来したことを記念する重要なポーヤ・デーです。聖地アヌラーダプラやミヒンタレーには全国から多くの巡礼者が集まり、祈りを捧げます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年7月29日(水)満月祭 / エサラ・ポーヤ・デー / Esala Full Moon Poya Day
- 仏歯寺に安置される仏歯への信仰を深めるポーヤ・デーです。この日を境に、スリランカ最大の伝統行事「キャンディ・エサラ・ペラヘラ祭」が始まります。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年8月上旬(最終パレードは9日(日))キャンディ・エサラ・ペラヘラ祭 / Esala Perahera
- 華やかに装飾された象や伝統舞踊、太鼓隊が街を練り歩く、スリランカを代表する祭りです。期間中のキャンディは国内外から多くの人が訪れるため、宿泊や交通の手配は早めがおすすめです。
- 2026年8月26日(水)ムハンマド生誕祭(預言者生誕祭) / Milad-Un-Nabi / Holy Prophet’s Birthday
- イスラム教の預言者ムハンマドの生誕を祝う祝日です。モスクでは礼拝や慈善活動が行われ、家族や地域の人々がともに祝いの時間を過ごします。
- 休日区分:Public, Bank & Mercantile(予定)
- 2026年8月27日(木)満月祭 / ニキニ・ポーヤ・デー / Nikini Full Moon Poya Day
- 僧侶による修行や仏教教団の発展にゆかりのあるポーヤ・デーです。全国の寺院では読経や法話が行われ、多くの信者が参拝します。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年9月26日(土)満月祭 / ビナーラ・ポーヤ・デー / Binara Full Moon Poya Day
- 仏陀が女性の出家を認めたことを記念するポーヤ・デーです。女性僧侶の誕生にゆかりがある日として、各地の寺院で法要が営まれます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年10月4日(日)コロンボ・マラソン / LSR Colombo Marathon
- スリランカ最大級の市民マラソン大会です。フルマラソン、ハーフマラソン、10km、5kmなどの種目が開催され、国内外から多くのランナーが参加します。当日はコロンボ市内やコース周辺で交通規制が実施されます。公式サイト:LSR Colombo Marathon
- 2026年10月25日(日)満月祭 / ヴァップ・ポーヤ・デー / Vap Full Moon Poya Day
- 雨季の修行期間(雨安居)の終了を迎え、新たな修行の節目となるポーヤ・デーです。仏教徒は寺院を訪れ、感謝と祈りを捧げます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年11月8日(日)光の祭典 / ディーパヴァリ / Deepavali Festival Day
- ヒンドゥー教最大の祭日の一つで、「光が闇に勝つ」ことを祝う祭典です。家々に灯りをともして家族と祝い、新しい一年の幸福と繁栄を願います。
- 休日区分:Public, Bank & Mercantile
- 2026年11月24日(火)満月祭 / イル・ポーヤ・デー / Ill Full Moon Poya Day
- 仏陀が60人の弟子を各地へ送り、仏教の教えを広めるよう説いたと伝えられるポーヤ・デーです。仏教の布教の始まりを象徴する日として大切にされています。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年12月23日(水)満月祭 / ウンドゥバップ・ポーヤ・デー / Unduvap Full Moon Poya Day
- インドのブッダガヤにある聖なる菩提樹の分け木がスリランカへもたらされたことを記念するポーヤ・デーです。アヌラーダプラには多くの巡礼者が訪れます。
- 休日区分:Public & Bank
- 2026年12月25日(金)クリスマス / Christmas Day
- イエス・キリストの降誕を祝うキリスト教の祝日です。教会ではミサが行われ、家族や友人と食事を囲んで穏やかな時間を過ごします。
- 休日区分:Public, Bank & Mercantile





