
2026年7月28日(火)は、タイの重要な仏教祝日「アーサーンハブーチャー(三宝節)」。釈迦が初めて教えを説き、仏教の基盤となる「仏・法・僧」の三宝が揃ったことを記念する日です。
タイ全土の寺院では朝から多くの人々が参拝し、夕方になると、ろうそくの灯りを手に境内を歩く「ウィアンティアン」が行われます。また、この日は法律によりタイ全土で酒類販売が終日禁止されるため、旅行者も事前に知っておきたい祝日のひとつです。
幻想的なろうそく行列は、観光イベントではなく、タイの人々が受け継いできた信仰の時間です。静かな祈りに包まれた寺院を訪れることで、タイという国をより深く知るきっかけになるでしょう。
2026年、2027年、2028年のアーサーンハブーチャー(三宝節)の日程
- 2026年7月28日(火)
- 2027年7月19日(月)
- 2028年7月8日(水)
アーサーンハブーチャー(三宝節)は仏教暦(太陰太陽暦)によって定められるため、毎年日付が変わります。仏教の雨季の始まりを告げる「アーサーンハ月」の満月の日が三宝節となります。
アーサーンハブーチャー(三宝節)とは?
アーサーンハブーチャー(Asahna Bucha Day)は、お釈迦様が悟りを開いた後、初めて5人の修行者へ説法を行ったことを記念する祝日です。この説法によって最初の弟子が誕生し、「仏(ブッダ)」「法(ダンマ)」「僧(サンガ)」の三宝がすべて揃いました。そのため、タイでは仏教という教えが正式に始まった日として、最も重要な仏教祝日のひとつとされています。
この日は全国の寺院で読経や寄進が行われ、多くの人々が朝から寺院を訪れます。僧侶へ食事を供える「タンブン(功徳を積む行為)」を行い、家族の健康や幸せを祈る姿が各地で見られます。
タイの正式な祝日であり、酒類販売禁止日
アーサーンハブーチャーはタイの正式な祝日です。この日は法律により、タイ全土でアルコール飲料の販売が終日禁止されます。
コンビニエンスストア、スーパーマーケット、酒販店ではアルコールを購入できません。バーやパブ、多くのレストランでもアルコールの提供は終日停止されます。
旅行者も例外ではありません。ビールやワインなどを購入したい場合は前日までに準備しておきましょう。なお、ホテルの客室などで事前に購入しておいた酒類を飲むことは禁止されていません。
なお、翌日7月29日(水)「カオパンサー(入安居)」も酒類販売禁止日です。旅行中にこの2日間と重なる場合は、アルコール飲料を購入できないことを前提に予定を立てておきましょう。
レストラン・食堂の営業について
酒類販売は禁止されますが、多くのレストランや食堂は通常どおり営業しています。タイ料理を楽しむことに支障はほとんどありません。
- ホテルやレストラン
営業している店舗がほとんどですが、アルコールの提供は終日停止されます。 - 食堂・フードコート・屋台
通常営業する店舗が大半です。食事は普段どおり楽しめますが、ビールなどの販売はありません。 - 個人経営の店舗
祝日のため休業する店舗も一部あります。

アーサーンハブーチャーの過ごし方「ウィアンティアン」
三宝節の夜になると、多くの寺院では「ウィアンティアン(Wian Tian)」と呼ばれるろうそく行列が行われます。参拝者は、ろうそく、線香、蓮の花を手に持ち、本堂や仏塔の周囲を静かに歩きながら祈りを捧げます。
本堂を3周するのは、「仏(ブッダ)」「法(ダンマ)」「僧(サンガ)」の三宝へ敬意を表すためです。右肩を本堂へ向ける時計回りが正式な作法とされています。
日没後、無数のろうそくが境内を照らす光景は幻想的で、タイを代表する仏教文化のひとつです。観光イベントではなく、地元の人々の祈りの時間であることを尊重しながら見学しましょう。

ウィアンティアンの回り方
ウィアンティアンでは、本堂や仏塔の周囲を時計回り(右回り)に3周します。右肩を本堂へ向けて歩くことが、仏教では敬意を表す正式な作法です。
- 1周目:仏(ブッダ)への感謝
- 2周目:法(ダンマ)への感謝
- 3周目:僧(サンガ)への感謝
写真撮影は可能な寺院が多いものの、フラッシュ撮影や読経中の移動、大きな声での会話は避け、参拝者の妨げにならないよう心掛けましょう。
ろうそく行列を見学するなら
アーサーンハブーチャーの夜は、多くの寺院でウィアンティアンが行われます。なかでも旅行者が見学しやすい寺院を紹介します。
ワット・サケット(Wat Saket/黄金の丘)|バンコク
バンコク旧市街の小高い丘に建つ寺院・ワット・サケット(Wat Saket)は、黄金の丘(ゴールデンマウント)で知られるバンコク屈指の名刹です。アーサーンハブーチャーの夜には、多くの参拝者がろうそくを手に黄金の仏塔を巡り、幻想的な雰囲気に包まれます。旅行者も見学しやすく、初めてウィアンティアンを見る方にもおすすめです。

- 住所
- 344 Chakkraphatdiphong Road, Pom Prap Sattru Phai, Bangkok
- 参拝料
- 外国人100バーツ
- ウィアンティアン
- 参加・見学可能
- アクセス
- MRTサムヨート駅からタクシー約5分、または徒歩約20分。運河ボート「パンファー・リーラート船着場」から徒歩約5分。
バンコク・ワット・サケットの詳細地図
ワット・ベンチャマボピット(Wat Benchamabophit/大理石寺院)|バンコク
イタリア産の大理石で建てられたことから「大理石寺院」の愛称で親しまれる王室寺院です。三宝節の夜には読経とウィアンティアンが行われ、整然とした境内で行われるろうそく行列は厳かな雰囲気があり、初めて見学する旅行者にもおすすめです。

- 住所
- 69 Nakornpathom Road, Dusit, Bangkok
- 営業時間
- 08:00~17:30(変更の場合あり)
- 参拝料
- 外国人100バーツ
- アクセス
- BTSヴィクトリーモニュメント駅からタクシー約10分。またはMRTサムヨート駅からタクシー約10分。
ワット・ベンチャマボピット(Wat Benchamabophit)の詳細地図
ワット・プラシン(Wat Phra Singh)|チェンマイ
チェンマイ旧市街を代表する寺院です。ラーンナー王朝時代から続く由緒ある寺院で、アーサーンハブーチャーの夜には古都らしい静かな雰囲気の中でウィアンティアンが行われます。チェンマイで三宝節を体験したい方におすすめです。

- 住所
- 2 Samlarn Road, Phra Sing, Chiang Mai
- 営業時間
- 06:00~20:00(変更の場合あり)
- 参拝料
- 外国人50バーツ
- アクセス
- ターペー門から徒歩約15分。チェンマイ旧市街中心部から徒歩約10分。チェンマイ空港からタクシーで約15分。
ワット・プラシン(Wat Phra Singh)の詳細地図
旅行を快適に楽しむためのポイント
アーサーンハブーチャーはタイの人々にとって大切な仏教祝日です。観光地であっても、この日は信仰の場であることを忘れず、参拝者への配慮を心掛けましょう。
- 肩や膝が隠れる服装で参拝しましょう。露出の多い服装では入場を断られる寺院もあります。
- 本堂へ入る際は靴を脱ぎます。脱ぎ履きしやすい靴がおすすめです。
- ウィアンティアンは夕方から夜にかけて行われますが、タイは夜でも蒸し暑いため、水分補給を忘れないようにしましょう。
- 寺院のトイレは利用できますが、参拝者で混雑することがあります。事前に済ませておくと安心です。
- 写真撮影は可能な寺院が多いものの、フラッシュ撮影や読経中の撮影、参拝者の進路を妨げる行為は避けましょう。
- ろうそく・線香・蓮の花は、多くの寺院で当日購入できます。旅行者でも参加できる寺院が多いため、興味があればぜひ体験してみてください。
【コラム】タイのお酒の販売ルール(2026年最新版)
現在のタイでは、通常日のアルコール販売ルールは以前より緩和され、レストランやホテルなどでは昼間でもアルコールを提供できる店舗が増えています。
一方で、アーサーンハブーチャー(三宝節)、カオパンサー(入安居)、マーカブーチャー(万仏節)など、仏教の重要な祝日は法律により酒類販売が終日禁止されます。
この日はコンビニエンスストア、スーパーマーケット、酒販店ではアルコールを購入できません。バーやパブ、多くのレストランでもアルコールの提供は停止されます。
旅行者も例外ではありません。お酒を楽しみたい場合は前日までに購入しておくのがおすすめです。なお、ホテルの客室などで事前に購入した酒類を飲むことは禁止されていません。
タイでは宗教的な祝日が毎年異なる日付になるため、旅行前に祝日カレンダーを確認しておくと安心です。
アーサーンハブーチャー(三宝節)の概要
- 名称
- アーサーンハブーチャー(三宝節)/Asahna Bucha Day
- タイ語
- วันอาสาฬหบูชา
- 開催日
- 仏教暦8月の満月の日(毎年日付が変わります)
- 2026年
- 7月28日(火)
- 開催場所
- タイ全土
- 主な行事
- 読経、タンブン(功徳を積む行為)、ウィアンティアン(ろうそく行列)
- 旅行者の参加
- 多くの寺院で見学可能。一部寺院ではウィアンティアンへの参加も可能。
- 入場料
- 寺院への参拝は無料(寄付は任意)。一部観光寺院では外国人向け拝観料が必要です。
- 注意事項
- タイ全土で酒類販売が終日禁止。翌日のカオパンサーも販売禁止となります。露出の少ない服装で参拝しましょう。
- 公式サイト
- タイ国政府観光庁(TAT)
- タイ国政府観光庁(日本語)
- タイ国政府観光庁(日本語)
- YouTube
- タイ国政府観光庁(日本語)

