
7月28日のタイでは、街のあちこちに黄色い旗が掲げられ、人々も黄色いシャツを身にまといます。ワチラーロンコーン国王誕生日は、国王への敬意を国民が静かに表す祝日です。2026年は翌7月29日にアサラハブーチャ(三宝節)、7月30日にカオパンサー(入安居)が続き、王室文化と仏教文化が重なる特別な一週間となります。
2026年・2027年・2028年のワチラーロンコーン国王誕生日の日程
- 2026年7月28日(火)
- 2027年7月28日(水)
- 2028年7月28日(金)
国王への敬意を表すタイの祝日
ワチラーロンコーン国王誕生日(วันเฉลิมพระชนมพรรษาพระบาทสมเด็จพระวชิรเกล้าเจ้าอยู่หัว)は、ラーマ10世の誕生日を祝うタイの国民の祝日です。2017年から毎年7月28日が祝日となり、全国で王室への敬意を表す行事や祈りが行われています。
タイでは国王は国家元首であるだけでなく、国民統合の象徴として広く敬愛されています。そのため、この日は祝賀ムードに包まれながらも、にぎやかな祭りというより、国王の健康と国の平和を願って静かに過ごす人が多いのが特徴です。寺院で功徳を積み、家族と穏やかな時間を過ごすことも、この日の大切な習慣となっています。
街を彩る黄色も、この祝日を象徴する風景の一つです。タイでは曜日ごとに色が定められており、月曜日生まれの国王を表す色が黄色とされています。公共施設や道路沿いには黄色い王旗が掲げられ、多くの人が黄色いシャツを身に着けて祝意を表します。その光景からは、王室が人々の暮らしに深く根付いていることが伝わってきます。

2026年は王室文化と仏教文化が続く特別な一週間
2026年は7月28日の国王誕生日に続き、7月29日はアサラハブーチャ(三宝節)、7月30日はカオパンサー(入安居)となります。王室への敬意を表す祝日から、仏教の重要な節目へと続くこの三日間は、タイの文化や信仰をより深く知ることができる貴重な時期です。
アサラハブーチャは、釈迦が初めて教えを説いた日を記念する仏教行事で、多くの寺院では読経やろうそくを手に境内を巡る儀式が営まれます。翌日のカオパンサーは、僧侶が雨安居に入る日として知られ、信者はろうそくや生活用品を寺院へ奉納し、功徳を積みます。
この期間は寺院を訪れる人が増えるほか、仏教の祝日にあわせて酒類販売が禁止される日があります。一部の商業施設や飲食店では営業時間が変更されることもあるため、旅行中は事前に確認しておくと安心です。また、静かな祈りの場では、現地の人々への配慮を忘れずに行動したいものです。
国王誕生日の過ごし方
国王誕生日の朝は、多くの人が寺院へ足を運びます。花や線香を供え、僧侶へ布施を行い、国王の健康と国の平和を願って祈りを捧げる姿は、この祝日を象徴する風景です。仏教の教えに基づき、タンブン(功徳を積む行い)を実践する人も多く、静かな祈りが街全体を包みます。
タイ国政府観光庁によると、この時期には地域の清掃活動や植樹、献血、高齢者施設への慰問など、社会奉仕活動も各地で行われます。国王への敬意を言葉だけではなく、人や地域への思いやりという形で表すことも、この祝日の大切な意味の一つです。
バンコクでは王宮(พระบรมมหาราชวัง)周辺やサナムルアン広場(ท้องสนามหลวง)が祝賀ムードに包まれます。黄色い王旗が並ぶ街並みは、この日ならではの美しい風景です。夜には王宮周辺がライトアップされる年もありますが、祝賀行事の多くは国民のためのものであり、観光イベントとは性格が異なります。静かな雰囲気を大切にしながら散策すると、この日の空気をより深く感じられるでしょう。

サナムルアン広場(Sanam Luang)は、王宮の北側に広がる歴史ある広場です。王室の重要な儀式や国家行事の会場として知られ、国王誕生日の前後には祝賀装飾が施されることがあります。行事の実施状況によっては、一部エリアへの立ち入りが制限される場合もあります。
旅行を最高の思い出にするためのヒント
ワチラーロンコーン国王誕生日は、タイの人々にとって王室への敬意を表す大切な祝日です。寺院や王宮周辺では、肩や膝が隠れる服装を選び、祈りの場では静かに過ごしましょう。写真撮影が制限される場所もあるため、現地の案内や係員の指示に従うことが大切です。
また、タイでは王室は深く尊敬される存在です。旅行中も王室に関する話題や行事には敬意を持って接することが求められます。現地の文化を理解し、その価値観を尊重することが、より心に残る旅につながるでしょう。
翌29日はアサラハブーチャ(三宝節)、30日はカオパンサー(入安居)となるため、この期間は酒類販売が禁止される日があります。一部の商業施設や飲食店では営業時間が変更されることもあるので、買い物や食事は時間に余裕を持って計画すると安心です。
王宮周辺では祝賀行事に伴い交通規制が実施される場合があります。混雑を避けるには、MRTなどの公共交通機関を利用し、時間に余裕を持って移動することをおすすめします。
ワチラーロンコーン国王誕生日は、王室への敬意と仏教への信仰が穏やかに重なり合う、タイらしさを象徴する祝日です。黄色い旗が風に揺れ、寺院には祈りの声が響く――そんな一日の風景に触れることで、観光だけでは見えてこないタイの価値観や人々の思いを、より身近に感じられるでしょう。

アクセスと基本情報
- 祝日名
- ワチラーロンコーン国王誕生日
- 現地名
- วันเฉลิมพระชนมพรรษาพระบาทสมเด็จพระวชิรเกล้าเจ้าอยู่หัว
- 主な祝賀エリア
- バンコクの王宮(พระบรมมหาราชวัง)周辺、サナムルアン広場(ท้องสนามหลวง)、全国各地の寺院
- アクセス
- 王宮周辺へはMRTサナムチャイ駅から徒歩約10分。祝賀行事に伴って交通規制が実施される場合があるため、公共交通機関の利用がおすすめです。
- 旅行のポイント
- 翌29日はアサラハブーチャ(三宝節)、30日はカオパンサー(入安居)。仏教の祝日は酒類販売禁止や営業時間の変更が行われる場合があるため、旅程には余裕を持って行動しましょう。

