【2026年版】カンボジアの祝日・休日ガイド
カンボジア旅行をより楽しむために、現地の祝日や文化を知っておくことは非常に大切です。この記事では、カンボジア政府から発表された最新の政令(第167号)に基づき、2026年の祝日スケジュールや旅行計画に役立つ現地の習慣を徹底解説します。
二つの暦と祝日変動の仕組み
カンボジアでは、世界共通の西暦(太陽暦)と、伝統的な「クメール暦(太陰太陽暦)」が併用されています。クメール正月に代表される伝統行事や仏教由来の祝日の多くはクメール暦に基づいて決まるため、毎年西暦での日付が変わるのが特徴です。旅行の計画を立てる際は、目的の祝祭日が滞在期間と重なっていないか、事前に最新のカレンダーで確認しておくのがおすすめです。
週末休みと振替休日のルール
カンボジアの公休日は、現地の言葉で「トゥガイ・チョップ・サムラーク」、あるいは公式な祝祭日として「トゥガイ・ボンドール・チアット」と表現されています。日本の国民の祝日と同じように、政府の政令によって国家統一の休日として定められています。特定の州や地域だけで適用される地方限定の祝日は存在しません。現地の祝日の扱いについては、以下の点に注意が必要です。
- 振替休日はありません:カンボジアでは労働法の改正により、祝日が日曜日と重なった場合でも翌営業日が振替休日になる制度は廃止されました。2026年は「国際女性の日(3月8日)」などが日曜日に重なりますが、振替休日は適用されませんのでスケジュール管理にご注意ください。
- 旅行中の影響:祝日はすべての地域において銀行や政府機関、一部のオフィスが一斉に休みとなります。帰省ラッシュにより長距離バスなどの交通機関が満席になったり、大都市発着の道路が激しく混雑したりするほか、ATMの現金補充が止まる場合があるため注意が必要です。一方で、観光地にあるレストランやショップ、マッサージ店などは通常通り営業していることが多いため、観光自体に大きな不便を感じることは少ないでしょう。
なお、2026年のカンボジアの公休日は合計21日と定められています。カレンダー上の祝日名を単純に数え上げると22個ありますが、2026年は国際労働者の日(メーデー)と仏教の重要祝祭日である仏誕節(ビスサック・ボーチャー祭)がどちらも5月1日の同日に重なっているため、実際にお休みとなる公休日数としては21日となります。
カンボジア政府の公示に基づく最新の祝日リストは、カンボジア国立銀行(NBC)の公式サイトの
Public Holidays 2026などで確認できます。
アンコールワット「第三回廊」の入場規則が変更
アンコールワットで最も高い位置にある「第三回廊(バカン)」は、これまで月に4回ほどある仏教の日「仏日(トゥガイ・セル)」には、終日立ち入りが禁止されていました。現在は規則が緩和され、仏日でも入場制限がかかることはなくなっています。
現在の新しい規則では、定期的な保存・修復メンテナンスのため、毎月14日と28日の13:00以降(午後)が立ち入り不可となっています(※該当日の午前中は見学可能です)。仏日のスケジュールを細かく気にする必要はなくなりましたが、毎月14日と28日の午後に見学する方はご注意ください。
2026年カンボジアの祝日 / 年間行事カレンダー
※赤字が国の祝日(公休日)です。
- 2026年1月1日(木)新年元旦 / International New Year Day
- 西暦の新年元旦は、カンボジアでは公式な祝日(公休日)です。4月に盛大に祝うクメール正月に比べると、比較的穏やかです。多くの官公庁や企業がお休みになり、家族や友人と静かに過ごすのが一般的です。
- 2026年1月7日(水)虐殺政権からの解放の日 / Victory Over Genocide Day
- 1979年1月7日は、ベトナム軍の支援を受けたカンボジア救国民族統一戦線がポル・ポト派の支配を終わらせ、プノンペンを解放した歴史的な日です。ポル・ポト政権下で犠牲になった約300万人もの人々を悼み、カンボジアの平和の尊さを再認識する重要な祝日(公休日)として、全国で記念式典などが催されます。
- 2026年2月17日(火)春節(中国暦正月)/ Chinese New Year
- カンボジアの公式な祝日(公休日)ではありませんが、国内に多く暮らす華人系の人々が非常に盛大にお祝いします。特にプノンペンなどの都市部では、縁起を担ぐ赤い飾り付けが街中に施され、地域によっては爆竹や獅子舞などが見られて賑やかになります。この時期に合わせて前後して休業する企業や職場も多いため、ビジネスへの影響が出ることがあります。2026年は2月16日(月)が大晦日、2月17日(火)が旧正月の元旦にあたります。
- 2026年3月8日(日)国際婦人デー / International Woman’s Day
- 女性の社会的地位向上と平等な権利を求める日として、世界中で祝われる国際デーです。カンボジアでは「母の日」としての意味合いも持ち、公式な祝日(公休日)として定められています。女性への感謝と敬意を表すイベントが行われたり、公共の場で女性の権利について啓発活動が行われたりします。※2026年は日曜日にあたりますが、現在の規定により翌月曜日への振替休日はありません。
- 2026年4月14日(火)~16日(木)クメール(カンボジア)正月 / Khmer New Year Day
- 年間を通じてカンボジア最大のイベントであり、国民が最も楽しみにしている祝日(公休日)です。多くのカンボジア人が故郷へ帰省し、家族や親戚と共に過ごします。各家庭では、代表的なカンボジア料理である「アモック」(魚のココナッツカレー)などが振る舞われます。元旦には、その年の干支に乗ったデヴァター(神)が天から地上に降りてくると信じられており、正月期間中はお寺に参拝し、一年の健康と幸福を祈ります。この時期、都市部は閑散としますが、地方は活気に満ち溢れます。カンボジア旅行を計画する際は、この期間の移動や観光施設の営業状況に注意が必要です。
- 2026年5月1日(金)メーデー / May Day(Labour Day)
- 労働者の権利を称え、労働運動の歴史を記念する国際的な日です。カンボジアでも公式な祝日(公休日)となっています。労働組合によるデモ行進が行われたり、政府が労働者の待遇改善を訴えたりすることもあります。2026年は、仏誕節 / ヴィサックボーチアと重なる珍しい日となります。
- 2026年5月1日(金)仏誕節 / ヴィサックボーチア / Visaka Bochea Day
- 仏教の開祖であるお釈迦様の誕生、悟りを開いた日(成道)、そして入滅(涅槃)を記念する最も神聖な祭日です。カンボジアの公式な祝日(公休日)として盛大に祝われ、全国の仏教寺院では信者が集まり、特別な儀式や説法が行われます。功徳を積む行為が奨励され、線香をあげたり、花を供えたりする姿が見られます。
- 2026年5月5日(火)王室始耕祭 / Royal Ploughing Ceremony Day
- 毎年、雨季の到来と農耕シーズンの開始を告げる重要な国事行事であり、公式な祝日(公休日)です。王室が主催する伝統儀式として国王や政府高官も列席のもと、厳かに行われます。王室の聖牛に米、トウモロコシ、豆、ゴマ、草、水、酒の7種類の供物を提示し、牛が何を食べるかによってその年の農業の豊作や社会全体の吉凶を占う伝統的な儀式です。
- 2026年5月14日(木)シハモニ国王誕生日 / King Norodom Sihamoni’s Birthday
- カンボジア現国王であるノロドム・シハモニ陛下の生誕を祝う公式な祝日(公休日)です。シハモニ国王は、国民から広く敬愛されており、この日には王室への忠誠と敬意を表する様々な行事が行われます。もともと3日間の連休でしたが、国の経済発展を優先する目的で2020年から1日に短縮されています。この日も官公庁や多くの企業は休みとなります。
- 2026年6月18日(木)モニク前王妃誕生日 / Queen Norodom Monineath Sihanouk’s Birthday
- カンボジアの国民から絶大な尊敬と人気を集める、ノロドム・シハヌーク前国王の妃であり、現在のシハモニ国王の母親であるノロドム・モニニアット王太后の生誕を祝う公式な祝日(公休日)です。この日には、王太后の健康と長寿を願う行事が行われ、国民は王室への深い敬愛を示します。
- 2026年9月24日(木)憲法記念日 / Constitutional Day
- 1993年9月23日、制憲議会が新しい憲法を発布し、立憲君主制を採択した日を記念する公式な祝日(公休日)です。これにより、ノロドム・シハヌーク国王が再び即位し、カンボジアは民主的な国家として新たなスタートを切りました。この日は、カンボジアの民主主義と主権の確立を祝う重要な日として、全国で記念行事が行われます。
- 2026年10月10日(土)~12日(月)プチュン・バン(盂蘭盆) / Pchum Ben Days
- カンボジアのお盆にあたる仏教の重要な行事で、クメール正月と並んで国民が最も大切にする期間の一つです。現地では15日間続く供養期間があり、その最後の3日間が公休日です。人々は故郷に帰り、複数の寺院を巡って先祖の供養を行います。お供え物には、甘いもち米の団子「バン」などがあり、本堂に投げる「バン投げ」というユニークな風習もあります。クメール正月と同様、多くのカンボジア人が帰省するため、都市部は閑散としますが、地方の寺院は参拝者で賑わいます。プチュン・バン期間中のカンボジア旅行は、混雑や交通状況の変化に注意しましょう。プチュン・バン(盂蘭盆)の詳細
- 2026年10月15日(木)ノロドム・シハヌーク前国王記念日(命日) / Commemoration Day of Former King Norodom Sihanouk
- 2012年10月15日に崩御されたノロドム・シハヌーク前国王を追悼する公式な祝日(公休日)です。シハヌーク前国王は、カンボジアの独立に尽力し、激動の時代を生きた国民的英雄として、今もなお深く敬愛されています。この日は、プノンペンにある独立記念塔などで追悼式典が行われ、国民は前国王の功績を偲び、冥福を祈ります。
- 2026年10月29日(木)シハモニ国王即位記念日 / King Norodom Sihamoni’s Coronation Day
- 2004年10月29日にノロドム・シハモニ国王がカンボジア国王として即位されたことを記念する公式な祝日(公休日)です。国王は、シハヌーク前国王の意思を受け継ぎ、国民の融和と発展のために尽力されています。この日には、プノンペン王宮周辺で祝賀行事や、国王への忠誠を誓う儀式が行われ、国民が一体となってお祝いします。
- 2026年11月9日(月)カンボジア独立記念日 / Independent Day
- 1953年11月9日、カンボジアがフランスからの完全な独立を達成したことを祝う国家の公式な祝日(公休日)です。この日は、カンボジアの主権と自由を象徴する重要な祝日であり、首都プノンペンでは独立記念塔を中心に、早朝から厳粛な式典やパレードが催されます。全国民が国旗を掲げ、独立の喜びと平和への感謝を共有します。
- 2026年11月23日(月)~25日(水)水祭り(ボン・オム・トゥーク) / Water Festival (Bon Om Touk)
- 11月の満月前後に開催されるカンボジア最大級の華やかなお祭りです。メコン川の逆流が収まる時期に合わせて水の恵みに感謝を捧げる行事で、プノンペンを中心に全国から集まったチームによる大規模なボートレースが繰り広げられます。夜にはプノンペンの川沿いを中心に灯篭流しや花火が夜空を彩り、街は非常に活気あふれる雰囲気に包まれます。期間中は銀行や官公庁が3日間一斉に休みとなるほか、大変な混雑が予想されるため、宿泊や移動の手配は早めに済ませておくのがおすすめです。
- 2026年12月29日(火)カンボジア平和の日 / Peace Day
- カンボジアにおける長年の内戦と混乱を経て平和が回復されたことを記念し、2024年に新たに公休日として制定された祝日です。平和の尊さを再認識する日となっています。
- 2026年12月第1日曜日(予定) アンコールワット国際ハーフマラソン / Angkor Wat International Half Marathon
- 世界遺産アンコールワットを舞台に行われる国際的なハーフマラソン大会です。例年12月の第1日曜日に開催。主催者であるアンコール小児病院(Angkor Hospital for Children – AHC)への支援を目的としたチャリティイベントとして開催され、国内外から多くのランナーが参加します。病院の設立・運営、そしてこのマラソン大会の運営には日本人医師が深く関わっており、日本からも継続的な支援が寄せられています。歴史的な遺跡群の中を走るというユニークな体験ができます。大会公式サイト:Angkor Hospital for Children – AHC


