2026年5月24日(日)釈迦誕生日(プチョニムオシンナル)

韓国では旧暦4月8日にあたる「釈迦誕生日(부처님오신날/プチョニムオシンナル)」が近づくと、街に色鮮やかな蓮灯籠が掲げられます。寺院だけではなく、繁華街や市場まで柔らかな灯りに包まれる風景は、韓国の春を象徴する季節の光景のひとつです。

夕暮れの曹渓寺の境内に無数の蓮灯籠

釈迦誕生日を前にしたソウルの曹渓寺。無数の蓮灯籠が春の夕暮れを静かに照らします。

2026年〜2028年、韓国の釈迦誕生日の日程

韓国の釈迦誕生日は旧暦4月8日に定められているため、毎年日付が変わります。仏教行事でありながら韓国の公休日にも指定されており、多くの寺院で法要が営まれるほか、街では「燃灯会(연등회/ヨンドゥンフェ)」と呼ばれる灯祭りが行われます。

  • 2026年5月24日(日曜日)
  • 2027年5月13日(木曜日)
  • 2028年5月2日(火曜日)

燃灯会最大の見どころである「燃灯行列(연등행렬/ヨンドゥンヘンニョル)」は、釈迦誕生日当日ではなく、その前週末に開催されるのが通例です。2026年は5月16日(土)〜17日(日)頃を中心に主要行事が行われます。旅行日程を組む際は注意が必要です。

受け継がれる「灯」の祈り

韓国で釈迦誕生日に灯籠を掲げる文化は、「智慧の光で世の中を照らす」という仏教思想に由来しています。燃灯会の歴史は統一新羅時代まで遡るとされ、千年以上にわたり人々の祈りとともに受け継がれてきました。

蓮の花を模した灯籠には、誰もが穏やかな心で過ごせるようにという願いが込められています。夜になると寺院の境内だけでなく、ソウルの大通りや商店街にも灯が揺れ、街全体が静かな祝祭の空気に包まれます。

春のソウルを彩る「燃灯会」

釈迦誕生日を迎える時期のソウルでは、「燃灯会(연등회/ヨンドゥンフェ)」と呼ばれる伝統行事が開催されます。ユネスコ無形文化遺産にも登録されているこの祭礼は、単なる観光イベントではなく、人々が祈りを分かち合う都市文化として親しまれています。

なかでも象徴的なのが、釈迦誕生日の前週末を中心に行われる「燃灯行列(연등행렬/ヨンドゥンヘンニョル)」です。夕方になると鐘路通り一帯に灯が並び、提灯を手にした人々がゆっくりと街を進みます。大都会の喧騒が嘘のように、静かな祈りの空間が広がります。

釈迦誕生日を前に行われる燃灯行列

釈迦誕生日を前に行われる燃灯行列。提灯の光が、春のソウルの夜をゆっくりと流れていきます。

提灯の装飾を楽しむなら、曹渓寺(조계사/チョゲサ)や奉恩寺(봉은사/ポンウンサ)が代表的なスポットです。境内いっぱいに吊るされた蓮灯籠は、昼と夜で異なる表情を見せ、釈迦誕生日の時期ならではの静かな華やかさを感じさせます。

寺院の境内で蓮灯籠を見上げる韓国の若い世代

宗教を超えた春の風景として、釈迦誕生日の灯籠文化は現代の韓国社会にも自然に溶け込んでいます。

現代韓国社会と釈迦誕生日

現在の韓国ではキリスト教徒や無宗教層も多く、仏教が社会の中心にあるわけではありません。それでも釈迦誕生日の灯籠風景は、宗教を超えて「韓国の春の風物詩」として広く親しまれています。

若い世代の間では、寺院を訪れて提灯を眺めたり、夜の散策を楽しんだりする過ごし方も定着しています。伝統宗教の行事でありながら、都市文化や季節感と自然に結びついている点は、現代韓国らしい特徴といえるでしょう。

夜のソウルを少し離れた高台や歩道橋から見下ろし、遠くに灯籠の明かりが続く風景

春のソウルでは、提灯の柔らかな光が街の日常に静かに溶け込み、人々の夜を穏やかに照らしています。

燃灯会の詳細について

燃灯行列が行われる日は、鐘路通りを中心に大規模な交通規制が実施されます。ソウル中心部ではバスやタクシーの移動が難しくなるため、地下鉄を利用した移動が基本になります。

特に鐘路3街(종로3가/チョンノサムガ)駅や鐘閣(종각/チョンガク)駅周辺は非常に混雑し、出入口制限が行われる場合もあります。一駅手前で降りて徒歩で向かうと、比較的スムーズに移動できます。

また、釈迦誕生日当日と燃灯行列の日程は異なるため、「提灯行列を見たいのか」「祝日当日の寺院風景を体験したいのか」で訪問日を分けて考えることが大切です。

行列ルートや交通規制、寺院ごとの行事日程は毎年変更されます。訪問前には公式サイトを確認し、日本語ページや日本語のPDFパンフレットを活用すると安心です。

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アクセスと基本情報

祝日名 釈迦誕生日(부처님오신날/プチョニムオシンナル)
主要行事 燃灯会(연등회/ヨンドゥンフェ)・燃灯行列(연등행렬/ヨンドゥンヘンニョル)
主なエリア 曹渓寺、奉恩寺、鐘路通り、光化門周辺(ソウル)
公式サイト 燃灯会
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