インド共和国の国歌『Jana Gana Mama』は、いかにもインドらしいフィーリングに満ちた、スケール感溢れた美しい曲です。
『Jana Gana Mama』とは、日本語に訳すると「人々の意思」といった意味です。別名「インドの朝」。
インドの国歌『Jana Gana Mama』
曲名:『Jana Gana Mama』 (ジャナ・ガナ・マナ)
作詞・作曲:Rabindranath Tagore(ラヴィーンドラナート・タゴール)
インドの国歌を作詞・作曲したのは、1913年にアジア人として初のノーベル文学賞を受賞したラヴィーンドラナート・タゴール(=タークル)(Rabindranath Tagore / 1861年5月7日~1941年8月7日)です。
タゴールによるオリジナル歌詞は、ベンガル語によって書かれていますが、国歌として歌われる時はヒンディー語で歌われます。
歌詞は1番から5番までありますが、国歌としてと歌われる時は、1番の歌詞のみです。
ちなみに、この曲が公の場で最初に歌われたのは、1911年12月11日にカルカッタで開かれたインド国民議会です。
1950年1月24日、インドの憲法制定議会によって正式にインドの国歌として採用されています。
なお、インドの「詩聖」と謳われたタゴールは、バングラデシュの国歌も作詞・作曲しています。
- 世界の国歌
- 世界各国の国歌に関する情報を提供しているサイト。インドのページには、インド国歌『Jana Gana Mama』の成立過程などが解説されています。
デーヴァナーガリー文字のアルファベット表記による1番の歌詞
Janagaṇamana-adhināyaka jaya he Bhāratabhāgyavidhātā
Pañjāba Sindhu Gujarāṭa Marāṭhā Drāviḍa Utkala Baṅga
Vindhya Himācala Yamunā Gaṅgā Ucchalajaladhitaraṅga
Tava śubha nāme jāge, Tava śubha āśiṣa māge,
Gāhe tava jayagāthā
Janagaṇamaṅgaladāyaka jaya he Bhāratabhāgyavidhātā
Jaya he jaya he jaya he, Jaya jaya jaya jaya he
インドの国歌の歌詞:英語翻訳による1番の歌詞
O! Dispenser of India’s destiny, thou art the ruler of the minds of all people
Thy name rouses the hearts of Punjab, Sindh, Gujarat, the Maratha country,
in the Dravida country, Utkala and Bengal;
It echoes in the hills of the Vindhyas and Himalayas,
it mingles in the rhapsodies of the pure waters of Yamuna and the Ganges.
They chant only thy name.
They seek only thy auspicious blessings.
They sing only the glory of thy victory.
The salvation of all people waits in thy hands,
O! Dispenser of India’s destiny, thou art the ruler of the minds of all people
Victory to thee, Victory to thee,
Victory, Victory, Victory, Victory to thee!.
インドの国歌の歌詞:日本語語翻訳による1番の歌詞
汝はすべての民の心の支配者
インドの運命の裁定者
汝の名は奮い起こす
ドラビタ、オリッサ、ベンガルの
パンジャブ、シンド、グジャラート、マラータの民の心を
それはヴィンドゥーヤやヒマラヤの丘にこだまし、
ヤムナー川とガンジス川の奏でを混ぜ、
インド洋の波によって歌われる
彼らは汝の祝福を求め祈り、汝の喜びを歌う
人々全ての保護は汝の手の中にあり、
インドの運命の裁定者
勝利を、勝利を、汝に勝利を