マカオには、澳門廣播電視股份有限公司(ポルトガル語:TeleDifusão de Macau S.A.,TDM)という公営のテレビ及びラジオ放送局があります。
- 澳門広播電視有限公司 / Teledifusao de Macau, S.A. / TDM 繁体字
- マカオにある公営放送局の公式サイト。
マカオのラジオ放送
マカオのラジオ放送は、「澳門廣播電視」(澳廣電)の前身である「澳門電台」がアマチュア無線愛好家らによって開局され、1933年8月26日にポルトガル語によるラジオ放送を開始したことからスタートしています。。
1980年代から広東語とポルトガル語の2波で放送されるようになっています。
広東語放送の番組は24時間放送で、全てマカオで製作されています。
一方、ポルトガル語による放送は、日中だけマカオ製作、それ以外はポルトガルの「Antena 1 de Rádio Difusão Portuguesa」の番組を放送しています。
「澳門廣播電視」(澳廣電)の他、民営ラジオ局の「緑邨電台」(Radio Vilaverde Limitada)がFM局とAM局を運営しています。
マカオのテレビ放送
マカオのテレビ放送は1984年からスタートしています。
当初は、広東語放送とポルトガル語放送が1チャンネルに混在したプログラムで、1日5時間のみの放送でした。
その後、1990年にポルトガル語放送の「葡文台」(CANAL 1)と広東語放送の2チャンネル体制へと移行。
2008年からハイビジョン放送の「澳視高清台」の放送もスタートしています。
ところで、マカオは香港にほど近いため、香港の地上波テレビ放送の番組をそのまま視聴できます。
そのため、マカオのテレビ放送局は苦戦を強いられ、経営も安定しない状態が続いていました。近年は、マカオ経済の発展に伴い広告収入も増加。経営も安定してきたと言われています。
マカオの地上波チャンネル
澳門廣播電視股份有限公司の地上波テレビ放送の番組チャンネルは、合計5チャンネルあります。
- 澳視澳門台:毎日15時間だけ放送される広東語総合チャンネル
- 澳視葡文台:ポルトガル語総合チャンネル
- 澳視體育台:スポーツ専門チャンネル
- 澳視資訊台:時事・経済ニュースチャンネル
- 澳門綜藝台:娯楽・バラエティー・チャンネル
その他、衛星放送の「澳廣視衛星電視頻道-澳門」があります。