
香港の主要な暦と祝日の種類
香港では、日々の生活にグレゴリオ暦(新暦)が使われています。しかし、旧正月や清明節、端午節、中秋節、重陽節、仏誕節といった中華圏の伝統的な祝日や宗教的な行事の多くは、旧暦(太陰暦)に基づいて日付が決まります。そのため、これらの祝日は毎年日付が変わるのが特徴です。
香港の祝日は、大きく分けて「公衆休日(General Holidays)」と「法定休日(Statutory Holidays)」の2種類があります。
- 公衆休日(General Holidays): これは「公衆休日条例」で定められた祝日で、毎週日曜日に加えて、年間17日あります。元日、旧正月、イースター関連の祝日、仏誕節、労働節、端午節、香港特別行政区成立記念日、国慶節、中秋節の翌日、重陽節、クリスマス関連の祝日などが含まれます。主に銀行や政府機関、教育機関、そして多くの大手民間企業がこの休日を適用するため、「銀行休日(Bank Holidays)」と呼ばれることもあります。
- 法定休日(Statutory Holidays): こちらは「雇用条例」に基づき、雇用主が従業員に必ず与えなければならない「最低限の休日」です。2021年の法改正により、段階的に日数を増やし、2030年には年間17日となる予定です(2025年時点では年間14日、2026年時点では年間15日)。法定休日には公衆休日の一部が含まれますが、雇用主の選択により、クリスマスか冬至のいずれかになります。
公衆休日と法定休日の違いは?
簡単に言うと、「公衆休日」は銀行や政府機関、大企業などが休む「一般的な祝日」です。一方、「法定休日」は法律で定められた「従業員が必ず休める最低限の休日」を指します。
以前は法定休日の方が日数が少なかったため、企業によっては公衆休日すべてを休みにしないケースもありました。しかし、法改正によって法定休日も段階的に増え、最終的には年間17日となるため、多くの香港人にとって、公衆休日と法定休日の違いは実質的に小さくなっていくでしょう。
一般の香港人にとって身近な祝日は、実質的に「公衆休日」と言えます。なぜなら、銀行や公共サービス、そして多くの店舗が休業するのはこの公衆休日だからです。旅行者にとっても、街の雰囲気やお店の営業状況に影響するのは、主にこの「公衆休日」となります。
本記事でご紹介する祝日リストは、この「公衆休日」を前提として作成されています。
香港と中国本土の祝日の違い
「香港の祝日は、中国本土と同じなの?」そんな疑問をお持ちの方もいるかもしれません。実は、香港は独自の歴史的背景から、中国本土とは異なるユニークな祝日体系を持っています。その主な違いを見ていきましょう。
- 西洋の祝日: 香港には、イースターやクリスマスなど、旧宗主国であるイギリスの影響を受けたキリスト教関連の祝日が含まれます。これらは中国本土の祝日にはありません。
- 連休の長さ: 旧正月や国慶節など、中国本土と共通する伝統的な祝日もありますが、中国本土が「ゴールデンウィーク」のように長い連休となる場合でも、香港は通常、祝日当日のみとなることが多いです。
- 振替出勤の有無: 中国本土では、連休を長くするために週末を振り替えて出勤日とする「振替出勤」がよく見られますが、香港では基本的にこのような制度はありません。
週休二日制と振替休日について
香港では、多くの企業で土曜日と日曜日が通常の休日となる週休二日制が導入されています。
祝日が週末と重なった場合の振替休日の扱いは以下の通りです。
- 祝日が日曜と重なる場合: 翌日の平日が振替休日になることがあります。
- 祝日が土曜と重なる場合: 基本的に振替休日は設定されません。
ただし、旧正月のように複数日が祝日となる場合や、特定の祝日が日曜日と重なる場合の振替休日については、年によって香港政府から個別の発表があります。そのため、常に最新情報を確認することが大切です。
祝日が旅に及ぼす影響
祝日や連休期間中は、香港の街がいつもと違う顔を見せます。銀行や公共機関、一部のショップが休業したり、営業時間が短縮されたりすることがあります。また、交通機関が混雑したり、人気の観光地が普段以上に賑わったりすることも予想されます。特に旧正月などの大型連休中は、多くの香港市民が帰省したり旅行に出かけたりするため、街の雰囲気が大きく変わることを覚えておきましょう。
香港政府は毎年、翌年の公衆休日を公式に発表しています。2025年の公衆休日は2024年5月3日に発表されています。参照:GovHK 香港政府一站通:2025年公眾假期
2025年香港の公衆休日・主要イベントカレンダー
リスト凡例
赤字で示された日付は、香港政府が定めた公衆休日です。これらの日は多くの企業や店舗が休業します。
黒字で示された日付は、公衆休日ではない祭り、イベント、記念日などです。これらは旅行中に体験できる魅力的な行事ですが、通常通り多くの店舗や公共機関は営業しています。
- 2025年1月1日(水)元旦 / New Year’s Day / 元旦
- 西暦の元旦は、香港では比較的穏やかな祝日です。九龍半島郊外の新界にある沙田競馬場では恒例の元旦競馬が開催され、多くの競馬ファンで賑わいます。また、香港文化中心前などでは、新年を祝う龍や獅子舞のパフォーマンスが行われ、華やかな雰囲気に包まれます。
- 2025年1月29日(水)~31日(金)春節(旧正月/中国暦正月) / Lunar New Year / 農曆新年
-
旧正月は香港における最も重要で盛大な年中行事です。この期間は家族が集まり、伝統的な料理を囲んで新年を祝います。期間中には、きらびやかな「ナイトパレード」が開催されたり、ヴィクトリア・ハーバーで壮大な花火が打ち上げられたりするなど、様々な祝賀イベントが街中で行われます。旧正月ならではの活気と伝統文化を体験できる絶好の機会です。
2025年は1月28日(火)が旧暦の大晦日(除夕)に当たり、1月29日(水)が旧暦の元旦。1月29日(水)~31日(金)がお正月三ヶ日に当たります。
週末の2月1日(土)・2月2日(日)を含めて5連休となります。 - 2025年2月9日(日)香港マラソン(スタンダードチャータード香港マラソン) / Standard Chartered Hong Kong Marathon
- 香港の活気ある街を駆け抜ける大規模な市民マラソンです。世界中からランナーが集まり、香港島から九龍への象徴的なコースは、都市の景観を楽しみながら走れることで有名です。参加者でなくても、沿道での応援や、イベントの熱気を肌で感じることができます。特に、普段は歩けない海底トンネルや高速道路を走るコースは、ランナーにとって特別な体験となるでしょう。
- 2025年3月28日(金)~30日(日)香港セブンズ(ラグビー国際大会) / Hong Kong Sevens
- 世界最高峰の7人制ラグビー国際大会で、スポーツファンならずとも楽しめる熱狂的なイベントです。観客のユニークな仮装や、会場全体の一体感ある応援は必見で、まるで巨大なパーティー会場のような雰囲気に包まれます。新設されたカイタクスタジアムでの開催で、さらに盛り上がりが期待されます。チケットは入手困難になることもあるため、早めの手配がおすすめです。
- 2025年3月28日(金)~30日(日)アートバーゼル香港 / Art Basel Hong Kong
- アジアを代表する現代アートの見本市です。世界中のトップギャラリーが集結し、絵画、彫刻、写真、ビデオアートなど、最先端のアート作品が展示・販売されます。アート愛好家はもちろん、香港の国際的な文化シーンを体験したい方にもおすすめです。期間中は関連イベントやギャラリーの特別展示も多く開催され、街全体がアートに染まります。
- 2025年4月4日(金)清明節 / Ching Ming Festival / 清明節
- 中国の伝統的な季節区分に由来する祝日です。この日は、祖先を祀る重要な日で、親戚一同・家族が祖先のお墓参りをして、お墓を掃除したり、供え物をしたりする習慣があります。街中では、お供え物や線香を売る店が多く見られ、香港の伝統文化の一端に触れることができます。
- 2025年4月18日(金)聖金曜日(耶蘇受難節 / キリスト受難日) / Good Friday / 耶穌受難節
- 聖金曜日(耶蘇受難節)はイエス・キリストが十字架に架けられた日を記念する日です。キリストが三日目に蘇ったことを記念する4月20日(日)の「復活祭」(Easter Sunday)は、キリスト教の最重要日とされています。香港では聖金曜日からイースター(復活祭)翌日の月曜日までが公衆休日となり、この期間中はイースターに因む様々なイベントが催され、ショッピングモールなどでもイースターの飾り付けが見られます。
2025年は4月18日(金)の聖金曜日から4月21日(月)の復活祭翌日の月曜日まで4連休となります。 - 2025年4月19日(土)耶蘇受難節(キリスト受難日)翌日 / The day following Good Friday / 耶穌受難節翌日
- 聖金曜日(耶蘇受難節/キリスト受難日)の翌日も公衆休日となります。多くの市民がこの連休を利用して、国内外への旅行や家族との時間を楽しむため、交通機関や観光地が混雑する傾向にあります。
- 2025年4月20日(日)耶蘇復活節(復活祭) / Easter Sunday / 復活節星期日
- キリストが三日目に蘇ったことを記念する4月20日(日)の「復活祭」(Easter Sunday)はキリスト教の最重要日です。この日は日曜日であるため、公衆休日となります。**ただし、イースター関連で特別に指定された公衆休日ではなく、毎週日曜日が公休日であることによるものです。**
- 2025年4月21日(月)復活祭翌日の月曜日(イースター・マンデー) / Easter Monday / 復活節星期一
- 4月20日(日)の「復活祭」(Easter Sunday)の翌日は、キリスト教圏の多くの国・地域で祝日となっており、香港でも公衆休日となっています。この日も引き続きイースターの雰囲気を楽しむことができます。
- 2025年5月1日(木)労働節(メーデー) / Labour Day / 勞動節
- 毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝ったり、労働者の祭典が開かれたりする祝日です。香港でも公衆休日となり、デモ行進などが行われることもありますが、一般的には多くの人々が休日を楽しみます。ショッピングや観光には通常通り出かけることができます。
- 2025年5月5日(月)仏誕節 / The Buddha’s Birthday / 佛誕
- 旧暦4月8日は、お釈迦様の誕生を祝う日です。日本では灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、花祭(はなまつり)といった名称で呼ばれています。香港では公衆休日となっており、香港の寺院などでは祝賀行事も催されます。特にランタオ島の大仏があるポーリン寺などでは、多くの参拝客で賑わい、特別な体験ができます。
- 2025年5月5日(月)~6日(火)長洲太平清醮(長洲島の饅頭祭り) / Cheung Chau Bun Festival / 長洲太平清醮
- 香港の離島、長洲島で毎年旧暦4月に行われる、非常にユニークな道教の祭りです。疫病を鎮めるために始まったとされ、国の無形文化遺産にも登録されています。祭りのハイライトは、5月5日午後の「飄色(ピウセッ)パレード」と、5月6日午前0時(5月5日深夜)に行われる高さ約14mの饅頭タワーによじ登り、饅頭を奪い合う「搶包山(饅頭取り競争)」です。子どもたちが宙に浮いているかのように見える飄色パレードは必見。島全体が菜食期間となり、独特の雰囲気に包まれます。香港の伝統文化を深く体験したい方におすすめです。
- 2025年5月31日(土)端午節 / Tuen Ng Festival / 端午節
- 旧暦の5月5日は、中国の古代詩人、屈原の死を記念する日で、三大節句の一つです。この祝日の最大の見どころは、世界最大規模とも言われる「ドラゴンボート・フェスティバル」です。色鮮やかな龍の頭を持つ細長いボートが、太鼓のリズムに合わせて力強く水面を駆け抜ける様子は圧巻です。また、竹の葉で包んだ肉粽(ちまき)を食べる習慣があり、街中では様々な種類のちまきが販売されます。
- 2025年7月1日(火)香港特別行政区成立記念日 / Hong Kong Special Administrative Region Establishment Day / 香港特別行政區成立紀念日
- 香港がイギリスから中国に返還され、香港特別行政区が成立したことを記念する祝日です。この日は、香港の歴史的な節目を祝う様々な式典やイベントが開催されます。特に、ヴィクトリア・ハーバーでは花火が打ち上げられることもあり、夜景がさらに華やかになります。
- 2025年8月7日(木)中元節(盂蘭勝會) / Hungry Ghost Festival / 盂蘭勝會
- 旧暦7月15日に行われる、中国の伝統的な行事です。この日は地獄の門が開き、餓鬼(餓えた霊)がこの世に現れると信じられています。人々は先祖や餓鬼を供養するため、路上で線香を焚いたり、紙製の供え物(紙銭や紙製の家財道具など)を燃やしたりします。また、中国オペラなどの伝統芸能のパフォーマンスも行われることがあります。公衆休日ではありませんが、香港の街中で見られる独特の光景です。中元節の詳細
- 2025年8月14日(木)~18日(月)HKTDC フード・エキスポ / HKTDC Food Expo
- アジア最大級の食品総合見本市で、世界中の食品や飲料が集まる一大イベントです。最新の食のトレンドを体験できるだけでなく、一般公開日には様々な国の珍しい食材や加工食品、スイーツ、飲料などを試食・購入することができます。食の探求心をくすぐる、食いしん坊にはたまらないイベントです。ビジネス向けの「トレードホール」と一般向けの「パブリックホール」があります。
- 2025年10月1日(水)国慶節 / National Day / 國慶日
- 中華人民共和国の建国記念日です。1949年10月1日に天安門広場で毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言したことに由来します。香港でも公衆休日となっており、毎年、ヴィクトリア湾では壮大な花火が打ち上げられ、夜空を彩ります。また、ヴィクトリア・ハーバーでは海上パレードが催されることもあり、祝賀ムードに包まれます。
- 2025年10月7日(火)中秋節の翌日 / The day following the Chinese Mid-Autumn Festival / 中秋節翌日
- 秋の季節に当たる旧暦8月15日が中秋節です。中華圏では三大節句の一つで、古代中国の帝王が行ったお月様を祭る礼に由来します。香港では「中秋節」の翌日が公衆休日となっています。
中秋節の夜は、家族や友人が集まってお月見をしながら、月餅を食べる習慣があります。街にはカラフルなランタンや趣向を凝らした月餅が並び、各地でランタン・カーニバルが催されるなど、幻想的な雰囲気を楽しめます。 - 2025年10月中旬頃 香港サイクロソン / Hong Kong Cyclothon
- 香港の主要道路を封鎖して行われる大規模なサイクリングイベントです。プロのレースから一般参加のファンライドまで様々なカテゴリーがあり、普段は車でしか通れない橋や都市高速を自転車で走るという、他では味わえない爽快感を体験できます。沿道での応援も盛り上がり、香港の新たな一面を発見できるイベントです。
- 2025年10月29日(水)重陽節 / Chung Yeung Festival / 重陽節
- 旧暦の9月9日は、五節句の一つである重陽節です。奇数は陽の数で、陽数の極である9が重なる日という陰陽思想に由来する祝日です。この日は、家族で高台に登って健康や長寿を願ったり、祖先を供養したりする習慣があります。香港のハイキングコースや山頂は多くの人で賑わいます。
- 2025年10月23日(木)~26日(日)香港ワイン&ダイン・フェスティバル / Hong Kong Wine & Dine Festival
- ヴィクトリア・ハーバーの美しい夜景を背景に、世界各国のワインと香港の美食が楽しめる屋外イベントです。世界中のワインをテイスティングできるだけでなく、香港の有名レストランやシェフによる料理のデモンストレーション、ストリートフードの屋台なども出店し、五感を刺激する体験が満載です。ワイン好きや美食家には見逃せないイベントです。
- 2025年11月下旬~2026年1月上旬 香港ウィンター・フェスタ / Hong Kong WinterFest
- クリスマスから新年にかけて、香港全体が華やかなイルミネーションとイベントに包まれる祭典です。特にヴィクトリア・ハーバー沿いの壮大なライトアップや、ショッピングモールでの豪華なクリスマスデコレーションは、冬の香港を魔法のような空間に変えます。クリスマスマーケットやカウントダウンイベントなども開催され、ロマンチックな雰囲気を楽しめます。
- 2025年12月25日(木)聖誕節 / Christmas Day / 聖誕節
- キリスト教に由来した祝日ですが、香港では宗教に関わらず盛大に祝われます。クリスマスシーズンには、ショッピングモールは豪華なデコレーションに包まれ、華やかなイルミネーションが光り輝き、大規模なセールが催されます。また、ビクトリアピークや尖沙咀のプロムナードから香港島を望む夜景は、この時期ならではの特別な美しさとなります。
- 2025年12月26日(金)聖誕節後第一個周日 / The first weekday after Christmas Day / 聖誕節後第一個周日
- クリスマス後の最初の平日が公衆休日となっています。多くの店舗でクリスマスセールが継続され、年末の賑わいが続きます。この日も家族や友人と過ごしたり、ショッピングを楽しんだりする人々で賑わいます。
- 2025年12月25日(木)~29日(月)香港フードフェスティバル / Hong Kong Food Festival
- クリスマスシーズンに開催される、地元の人々にも人気の大型フードイベントです。香港コンベンション&エキシビションセンターで開催され、日本、韓国、台湾などからの輸入食品や、香港のローカルグルメが勢揃いします。試食や大幅割引も多く、お土産探しや年末年始の食卓を彩るのに最適です。様々なお得な商品が見つかるかもしれません。
2026年香港の公衆休日・主要イベントカレンダー
2026年の公衆休日は2025年5月16日に発表されています。参照:GovHK 香港政府一站通:2026年公眾假期
リスト凡例
赤字で示された日付は、香港政府が定めた公衆休日です。これらの日は多くの企業や店舗が休業します。
黒字で示された日付は、公衆休日ではない祭り、イベント、記念日などです。これらは旅行中に体験できる魅力的な行事ですが、通常通り多くの店舗や公共機関は営業しています。
- 2026年1月1日(木)元旦 / New Year’s Day / 元旦
- 西暦の元旦は、香港では比較的穏やかな祝日です。九龍半島郊外の新界にある沙田競馬場では恒例の元旦競馬が開催され、多くの競馬ファンで賑わいます。また、香港文化中心前などでは、新年を祝う龍や獅子舞のパフォーマンスが行われ、華やかな雰囲気に包まれます。
- 2026年1月18日(日)香港マラソン(スタンダードチャータード香港マラソン) / Standard Chartered Hong Kong Marathon
- 香港の活気ある街を駆け抜ける大規模な市民マラソンです。世界中からランナーが集まり、香港島から九龍への象徴的なコースは、都市の景観を楽しみながら走れることで有名。参加者でなくても、沿道での応援や、イベントの熱気を肌で感じることができます。特に、普段は歩けない海底トンネルや高速道路を走るコースは、ランナーにとって特別な体験となるでしょう。
- 2026年2月17日(火)~19日(木)春節(旧正月/中国暦正月) / Lunar New Year / 農曆新年
-
旧正月は香港における最も重要で盛大な年中行事です。この期間は家族が集まり、伝統的な料理を囲んで新年を祝います。期間中には、きらびやかな「ナイトパレード」が開催されたり、ヴィクトリア・ハーバーで壮大な花火が打ち上げられたりするなど、様々な祝賀イベントが街中で行われます。旧正月ならではの活気と伝統文化を体験できる絶好の機会です。
2026年は2月16日(月)が旧暦の大晦日(除夕)に当たり、2月17日(火)が旧暦の元旦。2月17日(火)~19日(木)がお正月三ヶ日に当たります。
週末の2月14日(土)・15日(日)を含めて5連休となります。 - 2026年3月下旬頃 香港セブンズ(ラグビー国際大会) / Hong Kong Sevens
- 世界最高峰の7人制ラグビー国際大会で、スポーツファンならずとも楽しめる熱狂的なイベントです。観客のユニークな仮装や、会場全体の一体感ある応援は必見で、まるで巨大なパーティー会場のような雰囲気に包まれます。新設されたカイタクスタジアムでの開催で、さらに盛り上がりが期待されます。チケットは入手困難になることもあるため、早めの手配がおすすめです。
- 2026年3月下旬頃 アートバーゼル香港 / Art Basel Hong Kong
- アジアを代表する現代アートの見本市です。世界中のトップギャラリーが集結し、絵画、彫刻、写真、ビデオアートなど、最先端のアート作品が展示・販売されます。アート愛好家はもちろん、香港の国際的な文化シーンを体験したい方にもおすすめです。期間中は関連イベントやギャラリーの特別展示も多く開催され、街全体がアートに染まります。
- 2026年4月3日(金)聖金曜日(耶蘇受難節 / キリスト受難日) / Good Friday / 耶穌受難節
- 聖金曜日(耶蘇受難節)はイエス・キリストが十字架に架けられた日を記念する日です。キリストが三日目に蘇ったことを記念する4月5日(日)の「復活祭」(Easter Sunday)は、キリスト教の最重要日とされています。香港では聖金曜日からイースター(復活祭)翌日の月曜日までが公衆休日となり、この期間中はイースターに因む様々なイベントが催され、ショッピングモールなどでもイースターの飾り付けが見られます。
2026年は4月3日(金)の聖金曜日から4月7日(火)の復活祭翌日の月曜日の翌日まで5連休となります。 - 2026年4月4日(土)耶蘇受難節(キリスト受難日)翌日 / The day following Good Friday / 耶穌受難節翌日
- 聖金曜日(耶蘇受難節/キリスト受難日)の翌日も公衆休日となります。多くの市民がこの連休を利用して、国内外への旅行や家族との時間を楽しむため、交通機関や観光地が混雑する傾向にあります。
- 2026年4月5日(日)清明節 / Ching Ming Festival / 清明節
- 中国の伝統的な季節区分に由来する祝日です。祖先を祀る重要な日で、親戚一同・家族が祖先のお墓参りをして、お墓を掃除したり、供え物をしたりする習慣があります。この日は日曜日であるため、公衆休日となります。**ただし、清明節関連で特別に指定された公衆休日ではなく、毎週日曜日が公休日であることによるものです。**
- 2026年4月6日(月)復活祭翌日の月曜日(イースター・マンデー) / Easter Monday / 復活節星期一
- 4月5日(日)の「復活祭」(Easter Sunday)の翌日は、キリスト教圏の多くの国・地域で祝日となっており、香港でも公衆休日となっています。この日も引き続きイースターの雰囲気を楽しむことができます。
- 2026年4月7日(火)復活祭翌日の月曜日の翌日 / The day following Easter Monday / 復活節星期一翌日
- 2026年の清明節(4月5日)が日曜日に当たるため、その翌日(4月6日)が振替休日となります。さらに、4月6日が復活祭翌日の月曜日と重なるため、その翌日(4月7日)が追加の公衆休日となります。この複雑な振替休日は、香港の祝日制度のユニークな点の一つです。
- 2026年5月1日(金)労働節(メーデー) / Labour Day / 勞動節
- 毎年5月1日は、世界各地で春の訪れを祝ったり、労働者の祭典が開かれたりする祝日です。香港でも公衆休日となり、デモ行進などが行われることもありますが、一般的には多くの人々が休日を楽しみます。ショッピングや観光には通常通り出かけることができます。
- 2026年5月24日(日)仏誕節 / The Buddha’s Birthday / 佛誕
- 旧暦4月8日は、お釈迦様の誕生を祝う日です。日本では灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、花祭(はなまつり)といった名称で呼ばれています。香港では公衆休日となっており、香港の寺院などでは祝賀行事も催されます。特にランタオ島の大仏があるポーリン寺などでは、多くの参拝客で賑わい、特別な体験ができます。この日は日曜日であるため、公衆休日となります。**ただし、仏誕節関連で特別に指定された公衆休日ではなく、毎週日曜日が公休日であることによるものです。**
- 2026年5月24日(日)頃 長洲太平清醮(長洲島の饅頭祭り) / Cheung Chau Bun Festival / 長洲太平清醮
- 香港の離島、長洲島で毎年旧暦4月に行われる、非常にユニークな道教の祭りです。疫病を鎮めるために始まったとされ、国の無形文化遺産にも登録されています。祭りのハイライトは、高さ約14mの饅頭タワーによじ登り、饅頭を奪い合う「饅頭取り競争」。また、子どもたちが宙に浮いているかのように見える「飄色(ピウセッ)パレード」も必見です。島全体が菜食期間となり、独特の雰囲気に包まれます。香港の伝統文化を深く体験したい方におすすめです。
- 2026年5月25日(月)仏誕節翌日 / The day following The Buddha’s Birthday / 佛誕翌日
- 2026年の仏誕節(5月24日)が日曜日に当たるため、その翌日(5月25日)が振替公衆休日となります。この連休を利用して、多くの人々が寺院を訪れたり、家族との時間を過ごしたりします。
- 2026年6月19日(金)端午節 / Tuen Ng Festival / 端午節
- 旧暦の5月5日は、中国の古代詩人、屈原の死を記念する日で、三大節句の一つです。この祝日の最大の見どころは、世界最大規模とも言われる「ドラゴンボート・フェスティバル」です。色鮮やかな龍の頭を持つ細長いボートが、太鼓のリズムに合わせて力強く水面を駆け抜ける様子は圧巻です。また、竹の葉で包んだ肉粽(ちまき)を食べる習慣があり、街中では様々な種類のちまきが販売されます。
- 2026年7月1日(水)香港特別行政区成立記念日 / Hong Kong Special Administrative Region Establishment Day / 香港特別行政區成立紀念日
- 香港がイギリスから中国に返還され、香港特別行政区が成立したことを記念する祝日です。この日は、香港の歴史的な節目を祝う様々な式典やイベントが開催されます。特に、ヴィクトリア・ハーバーでは花火が打ち上げられることもあり、夜景がさらに華やかになります。
- 2026年8月上旬頃 中元節(盂蘭勝會) / Hungry Ghost Festival / 盂蘭勝會
- 旧暦7月15日に行われる、中国の伝統的な行事です。この日は地獄の門が開き、餓鬼(餓えた霊)がこの世に現れると信じられています。人々は先祖や餓鬼を供養するため、路上で線香を焚いたり、紙製の供え物(紙銭や紙製の家財道具など)を燃やしたりします。また、中国オペラなどの伝統芸能のパフォーマンスも行われることがあります。公衆休日ではありませんが、香港の街中で見られる独特の光景です。中元節の詳細
- 2026年8月中旬頃 HKTDC フード・エキスポ / HKTDC Food Expo
- アジア最大級の食品総合見本市で、世界中の食品や飲料が集まる一大イベントです。最新の食のトレンドを体験できるだけでなく、一般公開日には様々な国の珍しい食材や加工食品、スイーツ、飲料などを試食・購入することができます。食の探求心をくすぐる、食いしん坊にはたまらないイベントです。ビジネス向けの「トレードホール」と一般向けの「パブリックホール」があります。
- 2026年9月26日(土)中秋節の翌日 / The day following the Chinese Mid-Autumn Festival / 中秋節翌日
- 秋の季節に当たる旧暦8月15日が中秋節です。中華圏では三大節句の一つで、古代中国の帝王が行ったお月様を祭る礼に由来します。香港では「中秋節」の翌日が公衆休日となっています。
中秋節の夜は、家族や友人が集まってお月見をしながら、月餅を食べる習慣があります。街にはカラフルなランタンや趣向を凝らした月餅が並び、各地でランタン・カーニバルが催されるなど、幻想的な雰囲気を楽しめます。 - 2026年10月1日(木)国慶節 / National Day / 國慶日
- 中華人民共和国の建国記念日です。1949年10月1日に天安門広場で毛沢東が中華人民共和国の成立を宣言したことに由来します。香港でも公衆休日となっており、毎年、ヴィクトリア湾では壮大な花火が打ち上げられ、夜空を彩ります。また、ヴィクトリア・ハーバーでは海上パレードが催されることもあり、祝賀ムードに包まれます。
- 2026年10月18日(日)重陽節 / Chung Yeung Festival / 重陽節
- 旧暦の9月9日は、五節句の一つである重陽節です。奇数は陽の数で、陽数の極である9が重なる日という陰陽思想に由来する祝日です。この日は、家族で高台に登って健康や長寿を願ったり、祖先を供養したりする習慣があります。香港のハイキングコースや山頂は多くの人で賑わいます。この日は日曜日であるため、公衆休日となります。**ただし、重陽節関連で特別に指定された公衆休日ではなく、毎週日曜日が公休日であることによるものです。**
- 2026年10月19日(月)重陽節翌日 / The day following Chung Yeung Festival / 重陽節翌日
- 2026年の重陽節(10月18日)が日曜日に当たるため、その翌日(10月19日)が振替公衆休日となります。この連休を利用して、多くの人々が郊外へ出かけたり、家族との時間を過ごしたりします。
- 2026年10月中旬頃 香港サイクロソン / Hong Kong Cyclothon
- 香港の主要道路を封鎖して行われる大規模なサイクリングイベントです。プロのレースから一般参加のファンライドまで様々なカテゴリーがあり、普段は車でしか通れない橋や都市高速を自転車で走るという、他では味わえない爽快感を体験できます。沿道での応援も盛り上がり、香港の新たな一面を発見できるイベントです。
- 2026年10月~11月頃 香港ワイン&ダイン・フェスティバル / Hong Kong Wine & Dine Festival
- ヴィクトリア・ハーバーの美しい夜景を背景に、世界各国のワインと香港の美食が楽しめる屋外イベントです。世界中のワインをテイスティングできるだけでなく、香港の有名レストランやシェフによる料理のデモンストレーション、ストリートフードの屋台なども出店し、五感を刺激する体験が満載です。ワイン好きや美食家には見逃せないイベントです。
- 2026年11月下旬~2027年1月上旬 香港ウィンター・フェスタ / Hong Kong WinterFest
- クリスマスから新年にかけて、香港全体が華やかなイルミネーションとイベントに包まれる祭典です。特にヴィクトリア・ハーバー沿いの壮大なライトアップや、ショッピングモールでの豪華なクリスマスデコレーションは、冬の香港を魔法のような空間に変えます。クリスマスマーケットやカウントダウンイベントなども開催され、ロマンチックな雰囲気を楽しめます。
- 2026年12月25日(金)聖誕節 / Christmas Day / 聖誕節
- キリスト教に由来した祝日ですが、香港では宗教に関わらず盛大に祝われます。クリスマスシーズンには、ショッピングモールは豪華なデコレーションに包まれ、華やかなイルミネーションが光り輝き、大規模なセールが催されます。また、ビクトリアピークや尖沙咀のプロムナードから香港島を望む夜景は、この時期ならではの特別な美しさとなります。
- 2026年12月26日(土)聖誕節後第一個周日 / The first weekday after Christmas Day / 聖誕節後第一個周日
- クリスマス後の最初の平日が公衆休日となっています。多くの店舗でクリスマスセールが継続され、年末の賑わいが続きます。この日も家族や友人と過ごしたり、ショッピングを楽しんだりする人々で賑わいます。
- 2026年12月下旬頃 香港フードフェスティバル / Hong Kong Food Festival
- クリスマスシーズンに開催される、地元の人々にも人気の大型フードイベントです。香港コンベンション&エキシビションセンターで開催され、日本、韓国、台湾などからの輸入食品や、香港のローカルグルメが勢揃いします。試食や大幅割引も多く、お土産探しや年末年始の食卓を彩るのに最適です。様々なお得な商品が見つかるかもしれません。