2025年 / 2026年版インドの祝日・休日・お祭りカレンダー

インド お祭り

インドの祝日事情:複雑怪奇なカレンダーの秘密

インドを訪れる旅行者の方々、あるいは現地にお住まいの方にとって、インドの祝日や休日の事情は気になるところでしょう。祝日には役所をはじめ、一部の観光地も閉まることがあります。

インドは多神教の国。ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教など、実に多様な宗教が共存しているため、それぞれの宗教ごとに多くの祝祭日が存在します。ヒンドゥー教のお祭りともなれば、神像が人々に担がれ、巨大な山車が繰り出す様は壮観で、人々の熱気もヒートアップします。

インドのほぼ全域で祝われる宗教的なお祭りには、ディーワーリーホーリーダシャラーといったヒンドゥー教のお祭り、そしてイード・アル=フィトル(断食明け大祭)、イード・アル=アドハー(犠牲祭)といったイスラム教のお祭りがあります。

これらの祝祭日は、ヒンドゥー暦やヒジュラ暦(イスラム暦)に沿って決まるため、毎年日付が異なります。そのため、インドの祝日スケジュールは非常に複雑で、予測が難しい側面があります。

インドの3種類の公的な祝日制度

インドの祝日制度は、その広大な国土、多様な民族と宗教、そして連邦制という国家構造が複雑に絡み合うことで形成されています。日本のように、全国共通のシンプルな祝日リストを期待すると戸惑うかもしれませんが、これはまさにインドならではの文化的な豊かさを映し出す鏡とも言えます。

具体的には、中央政府が国全体のために定める主要な祝日(Gazetted Holidays)、政府の職員の信仰に配慮した個人が選択できる柔軟な休日の仕組みである選択制祝日(Restricted Holidays)、そして各州政府がそれぞれの地域の事情に合わせて独自に定める州政府指定祝日(State Government Holidays)の、大きく分けて以下の3種類が存在します。これらの制度がそれぞれ異なる性質を持ち、重なり合うことで、インド独自の複雑な祝日体系を構築しています。

ガゼットホリデー(Gazetted Holiday / 公示休日)

インド中央政府は毎年、官報で「Gazetted Holidays / 公示休日」と呼ばれる公式な祝日リストを指定しています。これらの休日は、主に中央政府機関の職員が公休日となる日を意味し、通常、年間で約14~17日が指定されます(年によって変動)。なお、これらのガゼットホリデーでは、土日と重なっても振替休日がありません。

このガゼットホリデーの中には、特に重要な3つの国民の祝日(National Holidays)が含まれています。

国民の祝日(National Holidays)は以下の3日です。

  • 1月26日 共和国記念日(Republic Day)
  • 8月15日 独立記念日(Independence Day)
  • 10月2日 マハトマ・ガンジー生誕日(Gandhi Jayanti)

これらはインドの独立や建国の歴史に深く根差した、国民的意義を持つ特別な日であり、インド全土で例外なく公休日となります。これらの国民の祝日には、官公庁、銀行、学校、多くの民間企業が一斉に休みとなり、公共交通機関にも影響が出ることがあります。

上記3つを除く、残りのガゼットホリデー(年間で約11~14日)は、ディーワーリー、ホーリー、イード・アル=フィトル、クリスマスなど、宗教的な祭日が多くを占めます。これらは毎年、グレゴリオ暦上の日付が変動する「移動祝日」が含まれるのが特徴です。

ただし、これらの残りのガゼットホリデーは、国民の祝日とは異なり、インド全土で一斉に公休日となるわけではありません。中央政府機関は休みになりますが、多くの州で祝日扱いとなるものの、一部の州では通常の営業日となるケースもあります。例えば、クリスマスはほとんどの州で祝日ですが、州によっては通常の営業日となることがあります。

このように、日本の国民の祝日のように国全体が一斉に公休日となるわけではない点が、日本人にとっては特に理解しにくいポイントです。そのため、旅行やビジネスでインドを訪れる際は、必ず訪問先の州や地域の状況を事前に確認することをおすすめします。

選択制祝日(Restricted Holidays)

これはインド特有の非常に柔軟な祝日制度です。中央政府機関に勤める職員は、中央政府が提示する年間約30~35日間(年によって変動)の祝日リストの中から、任意の2日(または3日)を選択して休むことができます。多様な宗教や文化を持つ職員それぞれの信仰に配慮するためのものであり、特定の個人にとっての一斉休暇日とはなりません。

この選択制祝日のリストは、中央政府と各州政府がそれぞれ独自に定めています。そのため、両者のリストは基本的に異なります。

  • 中央政府のリスト:主に中央政府機関の職員向けに、様々な宗教や文化の祭日(イスラム教の祭日、ヒンドゥー教の特定の宗派の祭日、キリスト教の祭日など)が選択肢として含まれます。
  • 各州政府のリスト:その州政府機関の職員向けに作成され、中央政府のリストにはない州独自の地域的な祭りや記念日(特定の地域の収穫祭や地方の聖人の誕生日など)が含まれることが大きな特徴です。このリストは、中央政府のリストよりも多くの選択肢を含むことが多いです。

同じ祝日が中央政府と州政府の双方のリストに含まれることもありますが、それはそれぞれの機関が独自に選択肢として採用しているためであり、同一のリストではありません。

企業によっては、この制度を参考に、従業員が特定の祝日を選択して休むことを許可する場合があります。そのため、旅行者やビジネスで訪れる方々がこの制度を直接利用することはありませんが、インドの祝日が非常に多様で、所属する組織や地域によって休日の選択肢が異なるという複雑さを理解する上で、この制度は重要な意味を持ちます。最終的にご自身が関係する政府機関や会社の公式発表を必ず確認してください。

州政府指定祝日(State Government Holidays)

インドは28の州と8つの連邦直轄領から構成されており、各州政府が独自にその州内の祝日を定めています。これらの祝日は、その州政府の機関、州立学校、州立銀行などが休業となります。私企業や商店の営業は地域や業種によって様々ですが、大規模な祭りであればその地域全体で閉まることもあります。州政府指定祝日には、その地域の伝統的な祭りや特定の歴史的イベントを祝うものが多く含まれます。訪問先の州によって全く異なる祝日が存在するため、必ず現地の公式情報(各州政府の公式サイトなど)で確認する必要があります。因みに、ある州政府指定の祝日となっている日が、隣の州では選択制祝日となっていることもしばしばあります。インドの祝日の仕組みが非常に複雑に感じられる理由の一つです。

このように、インドの祝日制度は非常に複雑です。しかし、旅行やビジネスで最も重要なのは、「いつ、何が休みになるのか」という具体的な情報でしょう。そこで、こうした複雑な背景を考慮しつつも、以下の「2025年インドの祝日/休日/お祭りカレンダー」では、皆様の利便性を最優先に、実質的な影響度に基づいて祝日を分類・表示しています。

インドのお祭り ホリー

2025年インドの祝日 / 休日 / お祭りカレンダー

凡例

【赤字】
インド中央政府によって「ガゼットホリデー(Gazetted Holiday/公示休日)」として公式に定められている祝日です。これには、インド全土で例外なく公休日となる国民の祝日(共和国記念日、独立記念日、ガンディー生誕日)と、ディーパバリ、ホーリー、イード・アル=フィトル、クリスマスといった主要な宗教祭日であるその他のガゼットホリデーが含まれます。国民の祝日以外は、中央政府機関は休みになりますが、インド全土で一斉に公休日となるわけではありません(多くの州で祝日扱いされるものの、州によっては通常の営業日となる場合があります)。
【緑字】
特定の州や地域で公休日となる祝日です。インドは多民族・多宗教国家であり、州によって祝日が大きく異なります。全ての州の祝日を網羅すると膨大な数になるため、ここでは主要な州や地域で公休日となる祝日を厳選して記載しています。
【オレンジ字】
中央政府職員向けの選択制祝日、または一部の州やコミュニティで祝われる休日です。必ずしも全国的な公休日ではありませんが、該当する人々にとっては重要な日となります。
【黒字】
インドで広く認識されている、または文化的に重要なイベントですが、原則として公休日ではない日です。
2025年1月1日(水)新年元日(New Year’s Day)
グレゴリオ暦における新年の始まりを祝う日で、世界中で祝われます。インドでも大都市を中心にイベントが開催され、友人や家族と新年を祝う習慣が根付いています。官公庁や銀行は通常業務を行いますが、多くの私企業は休日となったり、営業時間を短縮したりすることがあります。一部の州(アルナーチャル・プラデーシュ州、メーガーラヤ州、マニプル州、ミゾラム州、ナガランド州、プドゥチェリー連邦直轄領、ラージャスターン州、シッキム州、テランガーナ州、タミル・ナードゥ州など)では公休日となります。
2025年1月6日(月)グル・ゴビンド・シン・ジャヤンティ(Guru Govind Singh Jayanti)
シーク教の第10代目グル、グル・ゴビンド・シンの誕生日です。シーク教徒にとっては重要な祝日で、グルドワーラ(シーク教寺院)での特別な祈りやパレードが行われます。特にシーク教徒が多く住むハリヤーナ州、パンジャブ州、チャンディーガル連邦直轄領、ジャンムー・カシミール連邦直轄領、ラージャスターン州などでは、選択制祝日として多くの人が休みを取ります。
2025年1月14日(火)ポンガル/マカラ・サンクラーンティ(Pongal / Makara Sankranti)
南インドの主要な収穫祭で、太陽神スーリヤに感謝を捧げます。特にタミル・ナードゥ州、アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州、プドゥチェリー連邦直轄領で公休日となる主要な祝日です。北部では「マカラ・サンクラーンティ」と呼ばれ、アルナーチャル・プラデーシュ州、ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領、グジャラート州、カルナータカ州、オリッサ州、シッキム州などでも公休日となる地域があります。
2025年1月26日(日)共和国記念日(Republic Day)
インド共和国憲法が施行された日を記念する、インドの3つの国民の祝日の一つです。この日はインド全土で公休日となり、デリーでは大規模な軍事パレードや各州の文化を表現する山車の行進が行われます。
2025年2月2日(日)バサント・パンチャミ(Vasant Panchami / Sri Panchami)
春の到来を告げ、知恵の女神サラスワティーを讃えるヒンドゥー教の祭りです。人々は黄色い服を身につけ、女神に祈りを捧げます。一部の州(ハリヤーナ州、オリッサ州、トリプラ州、西ベンガル州など)で公休日、他州では選択制祝日となることがあります。
2025年2月12日(水)グル・ラヴィダス誕生日(Guru Ravidas Jayanti)
15世紀の聖人であり社会改革者であったグル・ラヴィダスの生誕を祝う日です。彼はカースト制度の撤廃と平等を説きました。信者たちはグルドワーラで祈りを捧げ、彼の教えを振り返ります。特にインド北部の一部州(ヒマーチャル・プラデーシュ州、ハリヤーナ州、マディヤ・プラデーシュ州、パンジャブ州など)で選択制祝日とされています。
2025年2月19日(水)シヴァージー・ジャヤンティ(Shivaji Jayanti)
マラーター帝国の創設者チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージの誕生日です。マハーラーシュトラ州では特に重要な公休日とされ、彼の功績を称えるパレードや文化イベントが開催されます。
2025年2月23日(日)マハーリシ・ダヤーナンド・サラスワティ・ジャヤンティ(Maharishi Dayanand Saraswati Jayanti)
19世紀のヒンドゥー教改革運動「アーリヤ・サマージ」の創始者、マハーリシ・ダヤーナンド・サラスワティーの生誕日です。ヴェーダの教えへの回帰を唱え、カースト制度の批判などを説きました。信者たちが集まり、彼の教えを再確認します。一部の州で選択制祝日となることがあります。
2025年2月26日(水)マハ・シヴァラートゥリ(Maha Shivaratri)
ヒンドゥー教のシヴァ神を崇拝する重要な祭りです。信者は断食を行い、シヴァリンガ(シヴァ神の象徴)に水や牛乳、葉などを捧げて祈ります。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年3月13日(木)ホリカ・ダハン(Holika Dahan)
ホーリー祭の前夜に行われる焚き火の祭りです。悪が悪に勝利した物語に由来し、大きな焚き火を囲み、悪の象徴を焼き払うことでホーリー祭の準備をします。一部の州で公休日または選択制祝日となる場合があります。
2025年3月14日(金)ホーリー(水掛祭り)(Holi)
春の到来と善の勝利を祝う、インドで最も有名で活気ある大祭の一つです。人々は色粉や色水を互いにかけ合い、歌って踊り、一体となって楽しみます。特に北インドで盛大に祝われ、インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年3月14日(金)ドーリャートラー(Dolyatra)
主に西ベンガル州でホーリー祭と同時に祝われる、クリシュナ神とラダー女神を称える祭りです。神像を飾った山車を街中を練り歩かせます。西ベンガル州の公休日とされています。
2025年3月28日(金)ジャマト・ウル・ヴィダ(Jamat UI-Vida)
イスラム教のラマダン(断食月)最後の金曜日です。特別な集団礼拝が行われ、断食月の終わりを実感し、心を清めます。一部の州(ジャンムー・カシミール連邦直轄領など)で公休日、他州で選択制祝日となります。
2025年3月30日(日)ウガディ/グディ・パドワ/チャイトラ・スクラディ(Ugadi / Gudi Padwa / Chaitra Sukhladi)
ヒンドゥー太陰暦の新年を祝う日で、アーンドラ・プラデーシュ州、ゴア州、グジャラート州、ジャンムー・カシミール連邦直轄領、カルナータカ州、プドゥチェリー連邦直轄領、ラージャスターン州、テランガーナ州、マハーラーシュトラ州など、多くの州で公休日となります。人々は家の清掃を行い、新しい服を着て、縁起の良い食事を準備します。
2025年3月31日(月)イード・アル=フィトル(断食明け大祭)(Eid al-Fitr)
イスラム教徒が1ヶ月間のラマダン(断食月)の終了を祝う、最も重要な祭りです。家族や友人と集まってごちそうを食べ、贈り物を交換し、モスクで特別な礼拝を行います。インド全土の公休日となります。
2025年4月6日(日)ラーマナバミ(ラーマ神生誕日)(Rama Navami)
ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の第七の化身とされるラーマ王子の生誕を祝う春祭りです。人々は寺院を訪れて祈りを捧げ、ラーマーヤナの朗読を行います。特にウッタル・プラデーシュ州アヨーディヤーでは盛大に祝われます。一部の州(アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州など)では公休日、他州では選択制祝日となることがあります。
2025年4月10日(木)マハーヴィーラ・ジャヤンティ(Mahavir Jayanti)
ジャイナ教の導師マハーヴィーラの生誕を祝う、ジャイナ教徒にとって最も重要な祝日です。マハーヴィーラは非暴力と禁欲主義を説きました。ジャイナ教寺院で特別な祈りが行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年4月13日(日)バイサーキー(Vaisakhi)
シーク教の新年であり、同時にパンジャブ地方の主要な収穫祭です。グルドワーラで特別な礼拝が行われ、パレードも繰り広げられます。パンジャーブ州、ハリヤーナ州、ジャンムー・カシミール連邦直轄領などでは公休日となり、他州でも選択制祝日となることがあります。
2025年4月14日(月)タミル新年(Tamil New Year’s Day / Mesadi)
タミル暦における新年で、南インドのタミル・ナードゥ州、プドゥチェリー連邦直轄領で公休日として祝われます。人々は新しい服を着て家を飾り付け、伝統料理を家族で囲みます。ケララ州などでは「ヴィシュ」として同様に祝われます。
2025年4月15日(火)ベンガル新年祭/アッサム新年・豊饒祭(Vaisakhadi / Bengali New Year / Bahag Bihu)
西ベンガル州、トリプラ州で祝われるベンガル暦の新年「ポヘラ・ボイシャク」と、アッサム州の伝統的な新年であり豊穣の祭り「ボハグ・ビフー」です。それぞれの州で公休日となります。
2025年4月18日(金)聖金曜日(Good Friday)
キリスト教において、イエス・キリストが十字架にかけられ処刑された日を記念する日です。キリスト教徒にとっては悔い改めと瞑想の重要な日とされます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年4月20日(日)復活祭(イースター)(Easter Sunday)
イエス・キリストが十字架にかけられてから3日目に復活したことを記念する、キリスト教の最重要の祝祭日です。インドのキリスト教徒コミュニティでも特別なミサや集会が行われます。一部の州(ケララ州など)で公休日、他州では選択制祝日となることがあります。
2025年5月1日(木)メーデー(Labor Day)
国際労働者の日として、労働者の権利と功績を祝う日です。インドでも多くの州で認識されています。多くの私企業は通常通り営業しますが、ビハール州、ゴア州、カルナータカ州、ケララ州、マニプル州、パンジャブ州、プドゥチェリー連邦直轄領、タミル・ナードゥ州、トリプラ州、西ベンガル州など、多くの州で公休日または選択制祝日となることがあります。
2025年5月9日(金)グル・ラビンドラナート誕生日(Guru Rabindranath’s Birthday)
インドの詩人、作家、思想家であり、ノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴールの誕生日です。特に彼の故郷である西ベンガル州、トリプラ州で重要な公休日となります。
2025年5月11日(日)母の日(Mother’s day)
世界的に広く祝われる日で、5月の第2日曜日に設定されています。インドの都市部を中心に母への感謝を表す文化が広まっていますが、公休日ではありません。
2025年5月12日(月)釈迦生誕日(Buddha Purnima)
仏教の開祖、ゴータマ・シッダールタ(釈迦)の生誕、悟り、そして入滅を記念する日です。仏教徒にとっては最も神聖な日であり、寺院での特別な祈りなどが行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年6月7日(土)イード・アル=アドハー(犠牲祭)(Eid al-Adha / Bakrid)
イスラム教の最も重要な祭りの一つで、「犠牲祭」とも呼ばれます。預言者イブラーヒームが神の命令に従って息子を犠牲にしようとした故事に由来します。イスラム教徒は特別な礼拝を行い、動物を犠牲にし、その肉を分かち合います。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年6月15日(日)父の日(Father’s day)
世界的に広く祝われる父の日で、6月の第3日曜日に設定されています。インドの都市部においても、近年この文化が浸透しつつあります。公休日ではありません。
2025年6月27日(金)ラタ・ヤートラ(Rath Yatra)
ヒンドゥー教の神々を大きな山車に乗せて巡行する祭りです。オディシャ州プリーで行われる「ジャガンナート・ラタ・ヤートラ」が特に有名です。信者たちは山車を引くことで功徳を積めると信じています。オリッサ州、マニプル州など一部の州で公休日となることがあります。
2025年7月6日(日)イスラム新年(Muharram)
イスラムのヒジュラ暦における元旦で、新年の始まりを告げる日です。特にシーア派イスラム教徒にとっては、預言者ムハンマドの孫フサインの殉教を追悼する日として重要視されます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年8月9日(土)ラクシャ・バンダン(Raksha Bandhan)
兄弟姉妹の絆を祝うヒンドゥー教の祭りです。姉妹が兄弟の手首に「ラキー」と呼ばれる聖なる紐を結び、兄弟の幸福と長寿を祈ります。特に北インドのヒンドゥー文化圏で盛んです。ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領、グジャラート州、ハリヤーナ州、マディヤ・プラデーシュ州、ラージャスターン州、テランガーナ州、ウッタラカンド州、ウッタル・プラデーシュ州など、多くの州で公休日または選択制祝日となります。
2025年8月15日(金)インド独立記念日(Independence Day)
1947年8月15日にイギリスの植民地支配から独立したことを祝う、インドの3つの国民の祝日の一つです。この日はインド全土で公休日となり、首都デリーでは首相がラール・キラー(レッドフォート)で国旗を掲揚し、演説を行います。インド独立記念日の詳細
2025年8月15日(金)パールシー・ニューイヤー(Parsi New Year)
インドに居住するゾロアスター教徒(パールシー)の新年です。特にパールシーコミュニティが多く存在するグジャラート州、マハーラーシュトラ州では公休日とされています。
2025年8月16日(土)ジャンマシュタミ(クリシュナ生誕祭)(Janmashtami)
ヒンドゥー教のクリシュナ神の誕生を祝う祭りです。人々は断食を行い、クリシュナ神の人形を飾り、夜中に寺院で祈りを捧げます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年8月27日(水)ガネーシュ・チャトゥルティ(Ganesh Chaturthi / Vinayaka Chaturthi)
ヒンドゥー教の象の頭を持つ人気のある神、ガネーシャ神の誕生日を祝う祭りです。特にマハーラーシュトラ州、ゴア州、カルナータカ州、アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州、オリッサ州、プドゥチェリー連邦直轄領、タミル・ナードゥ州などで公休日となります。
2025年9月5日(金)マウリッド・ナビ(モハメッド生誕祭)(Milad un-Nabi)
イスラム教の預言者ムハンマドの生誕を祝う祝祭日です。イスラム教徒にとっては、預言者の生涯と教えを称える日とされます。モスクで特別な集会や祈りが行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。マウリッド・ナビ(モハメッド生誕祭)の詳細
2025年9月29日(月)ダシャラー祭(マハ・サプタミ)(Dussehra / Maha Saptami)
ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを崇拝する「ナヴァラートリー祭」期間中の7日目です。特に東インドや南インドで重要視され、ドゥルガー女神の異なる側面が崇拝されます。寺院で特別な祈りが行われます。オリッサ州、シッキム州、トリプラ州、西ベンガル州、アッサム州など一部の州で公休日、他州では選択制祝日となることがあります。
2025年9月30日(火)ダシャラー祭(マハ・アシュタミ)(Dussehra / Maha Ashtami)
ナヴァラートリー祭の8日目「マハ・アシュタミ」は、女神ドゥルガーの勝利を祝う日です。特にベンガル地方では「ドゥルガー・プージャー」の中心となる日です。この日には、武器や道具の崇拝、カニャカ・プージャ(少女の崇拝)が行われます。一部の州で公休日または選択制祝日となります。
2025年10月1日(水)ダシャラー祭(マハ・ナヴァミ)(Dussehra / Maha Navami)
ナヴァラートリー祭の9日目「マハ・ナヴァミ」は、女神ドゥルガーが邪悪なマヒシャースラを倒した日として祝われます。特に南インドで重要視され、教育・芸術・道具の女神サラスワティーも崇拝されます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年10月2日(木)ガンディー生誕日(Mahatma Gandhi’s Birthday / Gandhi Jayanti)
インド独立運動の指導者、マハトマ・ガンディーの生誕を祝う国民の祝日です。この日はインド全土で公休日となり、平和を祈る集会や彼の教えを振り返るイベントが開催されます。
2025年10月2日(木)ダシャラー祭(Dussehra)
ダシャラー祭は、ヒンドゥー教において善が悪に勝利したことを祝う重要な祭りです。ラーマ王子が魔王ラーヴァナに勝利した物語に由来し、ラーヴァナの巨大な像を燃やす行事も行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年10月7日(火)マハーリシ・ヴァールミキ生誕日(Maharishi Valmiki’s Birthday)
古代インドの偉大な聖人であり、叙事詩『ラーマーヤナ』の作者とされるマハーリシ・ヴァールミキの誕生日です。彼の功績を称える集会や文化プログラムが開催されます。特に彼の出身とされる地域で重要視され、一部の州で選択制祝日となります。
2025年10月10日(金)カルヴァ・チョート(Karaka Chaturthi / Karva Chouth)
主に北インドで、既婚女性が夫の長寿と健康、安全を祈願して行う一日断食の祭りです。日の出から月の出まで飲食を断ち、月に供物を捧げてから食事をします。これは夫婦の絆を深めるための重要な儀式です。特にパンジャーブ州、ウッタル・プラデーシュ州、ラージャスターン州などで盛んです。
2025年10月20日(月)ディーパバリ(ディワリ)(Deepavali / Diwali)
ヒンドゥー教最大の祭りであり、「光の祭り」として知られています。富と繁栄の女神ラクシュミーを迎えるため、家々がランプや電飾で飾られます。家族や友人と集まってごちそうを食べ、花火を打ち上げます。インド全土の多くの州で公休日となり、最も盛大に祝われる祝日です。
2025年10月22日(水)ゴーヴァルダン・プージャー(Govardhan Puja)
ディーワーリーの翌日に祝われるヒンドゥー教の祭りです。クリシュナ神が人々を守るためにゴーヴァルダン山を持ち上げたという神話に由来します。信者は牛を飾り付け、牛糞で作ったゴーヴァルダン山の模型を崇拝します。特に北インドで広く祝われます。一部の州で公休日または選択制祝日となることがあります。
2025年10月23日(木)バイ・ドゥージ(Bhai Duj)
ディーワーリー後の祝日の一つで、兄弟姉妹の絆を祝うヒンドゥー教の祭りです。姉妹が兄弟の額にティカ(朱色の印)をつけ、兄弟の長寿と幸福を祈り、兄弟は姉妹を守ることを誓います。家族の絆を深めるための特別な日です。
2025年10月28日(火)チャット・プージャー(Chhat Puja / Pratihar Sashthi / Surya Sashthi)
太陽神スーリヤとチャッティー・マータ(女神)を崇拝する、主にビハール州、ジャールカンド州、ウッタル・プラデーシュ州東部、西ベンガル州などで祝われる古代のヒンドゥー教の祭りです。信者は数日間の断食と祈りを行い、水中で日の出と日の入り時に太陽神に供物を捧げます。これらの州では公休日となります。
2025年11月5日(水)グル・ナーナク生誕日(Guru Nanak Jayanti / Guru Nanak’s Birthday)
シーク教の開祖グル・ナーナクの生誕を祝う、シーク教徒にとって最も神聖な祝日です。グルドワーラで特別な祈りやキルタン(聖歌の合唱)が行われます。彼の教えである普遍的な愛、平等、奉仕の精神を再確認します。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年11月24日(月)グル・テーグ・バハードゥル殉教の日(Guru Tegh Bahadur’s Martyrdom Day)
シーク教の第9代グル、グル・テーグ・バハードゥルの殉教を追悼する日です。彼は信仰を守るために処刑されました。この日は、シーク教徒コミュニティで彼の自己犠牲と勇気を称え、宗教の自由の重要性を再認識する特別な祈りや集会が行われます。特にシーク教徒が多い地域で重要視されます。
2025年12月24日(水)クリスマス・イブ(Christmas Eve)
キリスト教のクリスマス前夜で、イエス・キリストの誕生を祝う準備をする日です。インドではキリスト教徒が多い地域を中心に、教会で深夜のミサが行われます。ほとんどのオフィスや企業は通常通り営業しますが、一部では早めに閉まる場合もあります。
2025年12月25日(木)クリスマス(Christmas)
イエス・キリストの生誕を祝う、キリスト教において最も重要な祝日です。インドのゴア州やケララ州などキリスト教徒が集中する地域では盛大な祝祭が行われます。家族や友人が集まってごちそうを食べ、プレゼントを交換します。インド全土の多くの州で公休日となります。
2025年12月26日(金)ボクシングデー(Boxing Day)
イギリス連邦諸国で祝われるクリスマス後の祝日です。インドでは一部のキリスト教徒コミュニティや、イギリスの影響を受けた企業などで採用されていますが、公休日ではありません。
インドのお祭り ホリー

2026年インドの祝日 / 休日 / お祭りカレンダー

以下のリストは、現時点での予測に基づいています。インドの祝日は、特に宗教的な祝日において、月の観測や政府の最終決定によって日付が変更される可能性があります。渡航や計画の際は、必ず最新の公式情報をご確認ください。

2026年1月1日(木)新年元日(New Year’s Day)
グレゴリオ暦における新年の始まりを祝う日で、世界中で祝われます。インドでも大都市を中心にイベントが開催され、友人や家族と新年を祝う習慣が根付いています。官公庁や銀行は通常業務を行いますが、多くの私企業は休日となったり、営業時間を短縮したりすることがあります。一部の州(アルナーチャル・プラデーシュ州、メーガーラヤ州、マニプル州、ミゾラム州、ナガランド州、プドゥチェリー連邦直轄領、ラージャスターン州、シッキム州、テランガーナ州、タミル・ナードゥ州など)では公休日となります。
2026年1月6日(火)グル・ゴビンド・シン・ジャヤンティ(Guru Govind Singh Jayanti)
シーク教の第10代目グル、グル・ゴビンド・シンの誕生日です。シーク教徒にとっては重要な祝日で、グルドワーラ(シーク教寺院)での特別な祈りやパレードが行われます。特にシーク教徒が多く住むハリヤーナ州、パンジャブ州、チャンディーガル連邦直轄領、ジャンムー・カシミール連邦直轄領、ラージャスターン州などでは、選択制祝日として多くの人が休みを取ります。
2026年1月14日(水)ポンガル/マカラ・サンクラーンティ(Pongal / Makara Sankranti)
南インドの主要な収穫祭で、太陽神スーリヤに感謝を捧げます。特にタミル・ナードゥ州、アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州、プドゥチェリー連邦直轄領で公休日となる主要な祝日です。北部では「マカラ・サンクラーンティ」と呼ばれ、アルナーチャル・プラデーシュ州、グジャラート州、カルナータカ州、オリッサ州、シッキム州などでも公休日となる地域があります。
2026年1月26日(月)共和国記念日(Republic Day)
インド共和国憲法が施行された日を記念する、インドの3つの国民の祝日の一つです。この日はインド全土で公休日となり、デリーでは大規模な軍事パレードや各州の文化を表現する山車の行進が行われます。
2026年2月1日(日)グル・ラヴィダス誕生日(Guru Ravidas Jayanti)
15世紀の聖人であり社会改革者であったグル・ラヴィダスの生誕を祝う日です。彼はカースト制度の撤廃と平等を説きました。信者たちはグルドワーラで祈りを捧げ、彼の教えを振り返ります。特にインド北部の一部州(ヒマーチャル・プラデーシュ州、ハリヤーナ州、マディヤ・プラデーシュ州、パンジャブ州、チャンディーガル連邦直轄領など)で選択制祝日とされています。
2026年2月15日(日)マハ・シヴァラートゥリ(Maha Shivaratri)
ヒンドゥー教のシヴァ神を崇拝する重要な祭りです。信者は断食を行い、シヴァリンガ(シヴァ神の象徴)に水や牛乳、葉などを捧げて祈ります。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年2月19日(木)シヴァージー・ジャヤンティ(Shivaji Jayanti)
マラーター帝国の創設者チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージの誕生日です。マハーラーシュトラ州では特に重要な公休日とされ、彼の功績を称えるパレードや文化イベントが開催されます。
2026年3月3日(火)ホーリー(水掛祭り)(Holi)
春の到来と善の勝利を祝う、インドで最も有名で活気ある大祭の一つです。人々は色粉や色水を互いにかけ合い、歌って踊り、一体となって楽しみます。特に北インドで盛大に祝われ、インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年3月3日(火)ドーリャートラー(Dolyatra)
主に西ベンガル州でホーリー祭と同時に祝われる、クリシュナ神とラダー女神を称える祭りです。神像を飾った山車を街中を練り歩かせます。西ベンガル州の公休日とされています。
2026年3月17日(火)シャブ・イ・カドル(Shab-i-Qadr)
イスラム教の聖なる月、ラマダンの最後の10日間にある、特に神聖な夜とされる日です。信者は夜通し祈りを捧げ、コーランを朗読します。ジャンムー・カシミール連邦直轄領で公休日となることがあります。
2026年3月20日(金)ジャマト・ウル・ヴィダ(Jumat-ul-Wida)
イスラム教のラマダン(断食月)最後の金曜日です。特別な集団礼拝が行われ、断食月の終わりを実感し、心を清めます。一部の州(ジャンムー・カシミール連邦直轄領など)で公休日、他州で選択制祝日となります。
2026年3月20日(金)ウガディ/グディ・パドワ/チャイトラ・スクラディ(Ugadi / Gudi Padwa / Chaitra Sukhladi)
ヒンドゥー太陰暦の新年を祝う日で、アーンドラ・プラデーシュ州、ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領、ゴア州、グジャラート州、ジャンムー・カシミール連邦直轄領、カルナータカ州、ラージャスターン州、テランガーナ州、マハーラーシュトラ州など、多くの州で公休日となります。
2026年3月21日(土)イード・アル=フィトル(断食明け大祭)(Eid al-Fitr)
イスラム教徒が1ヶ月間のラマダン(断食月)の終了を祝う、最も重要な祭りです。家族や友人と集まってごちそうを食べ、贈り物を交換し、モスクで特別な礼拝を行います。インド全土の公休日となります。
2026年3月27日(金)ラーマナバミ(ラーマ神生誕日)(Rama Navami)
ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の第七の化身とされるラーマ王子の生誕を祝う春祭りです。人々は寺院を訪れて祈りを捧げ、ラーマーヤナの朗読を行います。インド全土の多くの州で公休日となることがあります。
2026年3月31日(火)マハーヴィーラ・ジャヤンティ(Mahavir Jayanti)
ジャイナ教の導師マハーヴィーラの生誕を祝う、ジャイナ教徒にとって最も重要な祝日です。マハーヴィーラは非暴力と禁欲主義を説きました。ジャイナ教寺院で特別な祈りが行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年4月3日(金)聖金曜日(Good Friday)
キリスト教において、イエス・キリストが十字架にかけられ処刑された日を記念する日です。キリスト教徒にとっては悔い改めと瞑想の重要な日とされます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年4月5日(日)復活祭(イースター)(Easter Sunday)
イエス・キリストが十字架にかけられてから3日目に復活したことを記念する、キリスト教の最重要の祝祭日です。インドのキリスト教徒コミュニティでも特別なミサや集会が行われます。一部の州(ケララ州、ナガランド州など)で公休日、他州では選択制祝日となることがあります。
2026年4月14日(火)タミル新年(Tamil New Year’s Day / Mesadi)
タミル暦における新年で、南インドのタミル・ナードゥ州、プドゥチェリー連邦直轄領で公休日として祝われます。人々は新しい服を着て家を飾り付け、伝統料理を家族で囲みます。ケララ州などでは「ヴィシュ」として同様に祝われます。
2026年4月15日(水)ベンガル新年祭/アッサム新年・豊饒祭(Vaisakhadi / Bengali New Year / Bahag Bihu)
トリプラ州、西ベンガル州で祝われるベンガル暦の新年「ポヘラ・ボイシャク」と、アッサム州の伝統的な新年であり豊穣の祭り「ボハグ・ビフー」です。それぞれの州で公休日となります。
2026年5月1日(金)釈迦生誕日(Buddha Purnima)
仏教の開祖、ゴータマ・シッダールタ(釈迦)の生誕、悟り、そして入滅を記念する日です。仏教徒にとっては最も神聖な日であり、寺院での特別な祈りなどが行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年5月1日(金)メーデー(Labor Day)
国際労働者の日として、労働者の権利と功績を祝う日です。インドでも多くの州で認識されています。多くの私企業は通常通り営業しますが、アッサム州、ビハール州、ゴア州、カルナータカ州、ケララ州、マニプル州、プドゥチェリー連邦直轄領、テランガーナ州、タミル・ナードゥ州、トリプラ州、西ベンガル州など、多くの州で公休日または選択制祝日となることがあります。
2026年5月9日(土)グル・ラビンドラナート誕生日(Guru Rabindranath’s Birthday)
インドの詩人、作家、思想家であり、ノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴールの誕生日です。特に彼の故郷である西ベンガル州、トリプラ州で重要な公休日となります。
2026年5月10日(日)母の日(Mother’s day)
世界的に広く祝われる日で、5月の第2日曜日に設定されています。インドの都市部を中心に母への感謝を表す文化が広まっていますが、公休日ではありません。
2026年5月27日(水)イード・アル=アドハー(犠牲祭)(Eid al-Adha / Bakrid)
イスラム教の最も重要な祭りの一つで、「犠牲祭」とも呼ばれます。預言者イブラーヒームが神の命令に従って息子を犠牲にしようとした故事に由来します。イスラム教徒は特別な礼拝を行い、動物を犠牲にし、その肉を分かち合います。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年6月21日(日)父の日(Father’s day)
世界的に広く祝われる父の日で、6月の第3日曜日に設定されています。インドの都市部においても、近年この文化が浸透しつつあります。公休日ではありません。
2026年6月26日(金)イスラム新年(Muharram)
イスラムのヒジュラ暦における元旦で、新年の始まりを告げる日です。特にシーア派イスラム教徒にとっては、預言者ムハンマドの孫フサインの殉教を追悼する日として重要視されます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年7月16日(木)ラタ・ヤートラ(Rath Yatra)
ヒンドゥー教の神々を大きな山車に乗せて巡行する祭りです。オディシャ州プリーで行われる「ジャガンナート・ラタ・ヤートラ」が特に有名です。信者たちは山車を引くことで功徳を積めると信じています。オリッサ州、マニプル州など一部の州で公休日となることがあります。
2026年8月28日(金)ラクシャ・バンダン(Raksha Bandhan)
兄弟姉妹の絆を祝うヒンドゥー教の祭りです。姉妹が兄弟の手首に「ラキー」と呼ばれる聖なる紐を結び、兄弟の幸福と長寿を祈ります。特に北インドのヒンドゥー文化圏で盛んです。チャッティースガル州、ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領、グジャラート州、ハリヤーナ州、マディヤ・プラデーシュ州、ラージャスターン州、ウッタラカンド州、ウッタル・プラデーシュ州など、多くの州で公休日または選択制祝日となります。
2026年8月15日(土)インド独立記念日(Independence Day)
1947年8月15日にイギリスの植民地支配から独立したことを祝う、インドの3つの国民の祝日の一つです。この日はインド全土で公休日となり、首都デリーでは首相がラール・キラー(レッドフォート)で国旗を掲揚し、演説を行います。インド独立記念日の詳細
2026年8月16日(日)パールシー・ニューイヤー(Parsi New Year)
インドに居住するゾロアスター教徒(パールシー)の新年です。特にパールシーコミュニティが多く存在するグジャラート州、マハーラーシュトラ州、ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領では公休日とされています。
2026年9月4日(金)ジャンマシュタミ(クリシュナ生誕祭)(Janmashtami)
ヒンドゥー教のクリシュナ神の誕生を祝う祭りです。人々は断食を行い、クリシュナ神の人形を飾り、夜中に寺院で祈りを捧げます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年9月15日(火)ガネーシュ・チャトゥルティ(Ganesh Chaturthi / Vinayaka Chaturthi)
ヒンドゥー教の象の頭を持つ人気のある神、ガネーシャ神の誕生日を祝う祭りです。特にマハーラーシュトラ州、ゴア州、カルナータカ州、アーンドラ・プラデーシュ州、テランガーナ州、オリッサ州、プドゥチェリー連邦直轄領、タミル・ナードゥ州などで公休日となります。
2026年9月25日(金)マウリッド・ナビ(モハメッド生誕祭)(Milad un-Nabi)
イスラム教の預言者ムハンマドの生誕を祝う祝祭日です。イスラム教徒にとっては、預言者の生涯と教えを称える日とされます。モスクで特別な集会や祈りが行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。マウリッド・ナビ(モハメッド生誕祭)の詳細
2026年10月18日(日)ダシャラー祭(マハ・サプタミ)(Dussehra / Maha Saptami)
ヒンドゥー教の女神ドゥルガーを崇拝する「ナヴァラートリー祭」期間中の7日目です。特に東インドや南インドで重要視され、ドゥルガー女神の異なる側面が崇拝されます。寺院で特別な祈りが行われます。オリッサ州、シッキム州、トリプラ州、西ベンガル州、アッサム州など一部の州で公休日、他州では選択制祝日となることがあります。
2026年10月19日(月)ダシャラー祭(マハ・アシュタミ)(Dussehra / Maha Ashtami)
ナヴァラートリー祭の8日目「マハ・アシュタミ」は、女神ドゥルガーの勝利を祝う日です。特にベンガル地方では「ドゥルガー・プージャー」の中心となる日です。この日には、武器や道具の崇拝、カニャカ・プージャ(少女の崇拝)が行われます。一部の州で公休日または選択制祝日となることがあります。
2026年10月20日(火)ダシャラー祭(マハ・ナヴァミ)(Dussehra / Maha Navami)
ナヴァラートリー祭の9日目「マハ・ナヴァミ」は、女神ドゥルガーが邪悪なマヒシャースラを倒した日として祝われます。特に南インドで重要視され、教育・芸術・道具の女神サラスワティーも崇拝されます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年10月21日(水)ダシャラー祭(Dussehra)
ダシャラー祭は、ヒンドゥー教において善が悪に勝利したことを祝う重要な祭りです。ラーマ王子が魔王ラーヴァナに勝利した物語に由来し、ラーヴァナの巨大な像を燃やす行事も行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年10月2日(金)ガンディー生誕日(Mahatma Gandhi’s Birthday / Gandhi Jayanti)
インド独立運動の指導者、マハトマ・ガンディーの生誕を祝う国民の祝日です。この日はインド全土で公休日となり、平和を祈る集会や彼の教えを振り返るイベントが開催されます。
2026年10月26日(月)マハーリシ・ヴァールミキ生誕日(Maharishi Valmiki’s Birthday)
古代インドの偉大な聖人であり、叙事詩『ラーマーヤナ』の作者とされるマハーリシ・ヴァールミキの誕生日です。彼の功績を称える集会や文化プログラムが開催されます。特に彼の出身とされる地域で重要視され、一部の州で選択制祝日となります。
2026年11月8日(日)ディーパバリ(ディワリ)(Deepavali / Diwali)
ヒンドゥー教最大の祭りであり、「光の祭り」として知られています。富と繁栄の女神ラクシュミーを迎えるため、家々がランプや電飾で飾られます。家族や友人と集まってごちそうを食べ、花火を打ち上げます。インド全土の多くの州で公休日となり、最も盛大に祝われる祝日です。
2026年11月9日(月)ゴーヴァルダン・プージャー(Govardhan Puja)
ディーワーリーの翌日に祝われるヒンドゥー教の祭りです。クリシュナ神が人々を守るためにゴーヴァルダン山を持ち上げたという神話に由来します。信者は牛を飾り付け、牛糞で作ったゴーヴァルダン山の模型を崇拝します。特に北インドで広く祝われます。一部の州(チャンディーガル連邦直轄領、ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領など)で公休日、他州では選択制祝日となることがあります。
2026年11月11日(水)バイ・ドゥージ(Bhai Duj)
ディーワーリー後の祝日の一つで、兄弟姉妹の絆を祝うヒンドゥー教の祭りです。姉妹が兄弟の額にティカ(朱色の印)をつけ、兄弟の長寿と幸福を祈り、兄弟は姉妹を守ることを誓います。家族の絆を深めるための特別な日です。
2026年11月15日(日)チャット・プージャー(Chhat Puja / Pratihar Sashthi / Surya Sashthi)
太陽神スーリヤとチャッティー・マータ(女神)を崇拝する、主にビハール州、ジャールカンド州、ウッタル・プラデーシュ州東部、チャッティースガル州、ダードラー・ナガル・ハヴェーリーおよびダマン・ディーウ連邦直轄領などで祝われる古代のヒンドゥー教の祭りです。これらの州では公休日となります。
2026年11月24日(火)グル・ナーナク生誕日(Guru Nanak Jayanti / Guru Nanak’s Birthday)
シーク教の開祖グル・ナーナクの生誕を祝う、シーク教徒にとって最も神聖な祝日です。グルドワーラで特別な祈りやキルタン(聖歌の合唱)が行われます。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年12月14日(月)グル・テーグ・バハードゥル殉教の日(Guru Tegh Bahadur’s Martyrdom Day)
シーク教の第9代グル、グル・テーグ・バハードゥルの殉教を追悼する日です。彼は信仰を守るために処刑されました。この日は、シーク教徒コミュニティで彼の自己犠牲と勇気を称え、宗教の自由の重要性を再認識する特別な祈りや集会が行われます。特にシーク教徒が多い地域で重要視されます。
2026年12月24日(木)クリスマス・イブ(Christmas Eve)
キリスト教のクリスマス前夜で、イエス・キリストの誕生を祝う準備をする日です。インドではキリスト教徒が多い地域を中心に、教会で深夜のミサが行われます。ほとんどのオフィスや企業は通常通り営業しますが、一部では早めに閉まる場合もあります。
2026年12月25日(金)クリスマス(Christmas)
イエス・キリストの生誕を祝う、キリスト教において最も重要な祝日です。インドのゴア州やケララ州などキリスト教徒が集中する地域では盛大な祝祭が行われます。家族や友人が集まってごちそうを食べ、プレゼントを交換します。インド全土の多くの州で公休日となります。
2026年12月26日(土)ボクシングデー(Boxing Day)
イギリス連邦諸国で祝われるクリスマス後の祝日です。インドでは一部のキリスト教徒コミュニティや、イギリスの影響を受けた企業などで採用されていますが、公休日ではありません。

【重要】祝日情報の確認について

インドの祝日情報は多岐にわたるため、以下の公式ページも参照し、最新の正確な情報をご確認いただくことを強くお勧めします。

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