韓国国歌「愛国歌」の解説
- 曲名
- 愛国歌 / エグッカ / Aegukga / 애국가
- 作詞
- 尹致昊
- 作曲
- 安益泰(1935年)
「愛国歌(エグッカ)」は、白頭山を歌った愛国詩を、1935年に安益泰が作曲した管弦楽曲『韓国幻想曲』の終曲のメロディーに乗せたものが原型と言われています。
20世紀初頭前後は、アメリカ人宣教師たちが賛美歌として伝えたスコットランド民謡 「Auld Lang Syne」(日本では「蛍の光」として親しまれている曲)のメロディをつけて歌っていたとされています。
1948年(昭和23年)の李承晩大統領による大統領令により、「愛國歌」は安益泰作曲のものと正式に定められています。
現在、韓国の各テレビ・ラジオ放送局は、その日の放送開始・終了時刻に必ず愛国歌の演奏を流しています。
ちなみに、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国歌も「愛国歌」ですが、歌詞もメロディーも全く異なる別の曲です。
韓国の国歌「愛国歌」の視聴
演奏バージョン。
合唱バージョン。
韓国の国歌「愛国歌」の歌詞
韓国の国歌「愛国歌」の歌詞のハングル表記、ラテン文字表記、日本語訳は以下の通りです。
애국가の歌詞の韓国語 / ハングル表記
1番
동해물과 백두산이 마르고 닳도록
하느님이 보우하사 우리 나라 만세
コーラス
무궁화 삼천리 화려강산
대한사람 대한으로 길이 보전하세
2番
남산 위에 저 소나무 철갑을 두른 듯
바람 서리 불변함은 우리 기상일세
※コーラス
3番
가을 하늘 공활한데 높고 구름 없이
밝은 달은 우리 가슴 일편단심일세
※コーラス
4番
이 기상과 이 맘으로 충성을 다하여
괴로우나 즐거우나 나라 사랑하세
※コーラス
애국가の歌詞のラテン文字表記
1番
Donghaemulgwa baekdusani mareugo daltorok
Haneunimi bouhasa uri nara manse
コーラス
Mugunghwa samcheolli hwaryeogangsan
Daehansaram daehaneuro giri bojeonhase
2番
Namsan wie jeo sonamu cheolgabeul dureun deut
Baram seori bulbyeonhameun uri gisang-ilse
※コーラス
3番
Gaeul haneul gonghwalhande nopgo gureum eobsi
Balgeun dareun uri gaseum ilpyeondansimilse
※コーラス
4番
I gisanggwa i mameuro chungseong-eul dahayeo
Goerouna jeulgeouna nara saranghase
※コーラス
愛国歌の歌詞の日本語訳
1番
東海(日本海をさす)が乾き果て、白頭山が磨り減る時まで(=永遠にありえないことのたとえ)
神のお護りくださる我が国、万歳(=万年永久に)
コーラス
無窮花(=韓国の国花)、三千里(3000朝鮮里=朝鮮半島の北から南までの長さ=韓国全土という意味)、華麗な山河
大韓びと(韓国人)よ、大韓をとわに保全せよ(韓国を永遠に守ろう)
2番
南山(ソウルにある山)の老松が鉄の鎧をまとったように
風霜の変わらざるは、我等の気性なり
※コーラス
3番
広い秋の空が雲ひとつなく澄み渡り
輝く月は、我等の精神、一片丹心(誠実な心)なり
※コーラス
4番
この気性(=2番で歌われたもの)とこの心(=3番で歌われたもの)で忠誠を尽くし
辛くとも、楽しくとも、国を愛そう。
※コーラス