端午節(Duānwǔ Jie)は、旧暦5月5日に祝われる台湾の伝統的な節句です。古代中国の詩人・屈原(Qu Yuan)を偲ぶ行事として知られ、龍舟競賽(ドラゴンボートレース)や粽(ちまき)を食べる風習が現在も受け継がれています。
香港の端午節が国際的なドラゴンボートレースで知られる一方、台湾の端午節は、より家庭や市場の暮らしに近い節句として親しまれています。
台湾では、「端午節が過ぎると本格的な夏が来る」とも言われています。蒸し暑さが増し始めるこの季節、市場には粽が並び、家々には艾草(Àicǎo/ヨモギ)や菖蒲が吊るされます。
台湾では端午節は國定假日(国民の祝日)です。2026年は6月20日(土)が端午節にあたり、6月19日(金)から21日(日)まで3連休となる見込みです。

台湾の朝市場と粽の風景
2026年〜2028年、台湾の端午節の日程
- 2026年6月20日(土)
- 2027年6月10日(木)
- 2028年5月30日(火)
受け継がれる端午節の厄払い文化
台湾では、端午節は春節、中秋節と並ぶ重要な節句のひとつとして親しまれています。古代中国の詩人・屈原(Qu Yuan)の死を悼む行事として語られる一方、現在でも“夏の厄払い”としての意味合いが色濃く残っています。
旧暦5月は、かつて病気が流行しやすい季節と考えられていました。そのため、香りの強い艾草や菖蒲を家の入口へ吊るし、邪気や病を遠ざける風習が現在も各地で受け継がれています。
子どもへ香包(Xiāngbāo/香り袋)を持たせたり、家族の無病息災を願ったりする姿も見られます。現地を歩いていると、節句と生活文化が自然に結びついた空気が感じられます。

台湾の住宅街の軒先に吊るされた艾草
市場に広がる粽の香り
台湾の端午節を象徴する食べ物が、粽(Zòngzi/ちまき)です。端午節が近づくと、市場や百貨店、コンビニエンスストアにも数多くの粽が並び始めます。
台湾では地域によって粽の作り方が異なり、蒸して仕上げる「南部粽」と、炒めたもち米を使う「北部粽」の違いもよく知られています。家庭ごとに味付けが異なるため、「家の味」が話題になる節句でもあります。
朝早い市場では、大きな鍋から立ち上る湯気とともに竹の葉の香りが広がります。買い物袋いっぱいに粽を抱えた人々の姿は、台湾の初夏を象徴する光景のひとつです。

台湾市場の粽店
台湾各地で行われる龍舟競賽
端午節には、台湾各地で龍舟競賽(ドラゴンボートレース)が開催されます。台北、高雄、台南、鹿港など、地域ごとに異なる雰囲気の大会が行われるのも台湾らしい特徴です。
特に「台北國際龍舟錦標賽(Taipei International Dragon Boat Championships)」は、海外チームも参加する国際色の強い大会として知られています。都市イベントとしての性格も強く、台北の河辺には初夏の熱気が広がります。
一方、地方都市では、地域コミュニティの年中行事として親しまれている龍舟競賽も多く残っています。学校や企業、地元団体が参加し、家族連れが川辺で声援を送る姿からは、台湾の暮らしに根付いた節句文化が見えてきます。
台湾観光庁によると、台北新店碧潭、基隆河、宜蘭県冬山河、彰化県鹿港鎮、高雄市愛河などでも大規模な龍舟競賽が行われています。

台湾各地の河川で行われる龍舟競賽の風景
龍舟競賽の開催情報はどこで確認する?
台湾の龍舟競賽は、都市ごとに主催団体や開催場所が異なります。旅行先に合わせて、各自治体や観光局の情報を確認しておくと安心です。
台湾観光庁の日本語サイトでは、過去の端午節特集記事の中で、台湾各地のドラゴンボートレース開催地が紹介されています。開催都市を把握したい時の参考資料として役立ちます。
- 台湾観光庁「端午節でドラゴンボートレースを楽しもう!」
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台湾四大節句の一大イベント!台湾の端午節でドラゴンボートレースを楽しもう!台湾では、端午節が過ぎると本格的な夏がやってくると言われています。日本では端午の節句といえば、子供の日として親しまれていますが、台湾では端午節は春節(旧暦正月元... - 台湾観光庁「端午の節句」解説ページ
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伝統的な行事やイベント > 交通部観光署
現代の台湾人にとっての端午節
現代の台湾では、端午節は3連休としての側面も強くなっています。帰省や小旅行を楽しむ人も多く、高速鉄道や主要道路が混雑しやすい時期でもあります。
最近では、百貨店やコンビニで予約販売される高級粽を選ぶ人も増えています。一方で、家族で粽を囲む時間を大切にする家庭も多く、昔ながらの節句文化も今なお生活の中に残っています。
旅行を最高の思い出にするためのヒント
端午節の連休期間中は、高速鉄道(THSR)や台湾鉄路(TRA)が混雑しやすくなります。人気観光地や夜市も通常の週末以上に賑わうため、移動や宿泊予約は早めに済ませておくと安心です。
高鉄(THSR)の指定席は、通常は乗車日の28日前から予約が始まります。端午節など大型連休時は特別ダイヤや追加販売が行われる場合もあるため、旅行日程が決まったら早めに公式サイトを確認しておくのがおすすめです。
龍舟競賽が行われる河川敷や川辺は、日陰が少ない場所も多くあります。帽子や日傘を持参し、こまめに休憩を取りながら観戦すると安心です。
なお、台湾のMRTでは駅構内や車内での飲食が禁止されているため、移動中の水分補給には注意が必要です。
台湾の端午節旅行Tips
- 2026年は6月19日〜21日の3連休見込み
- 高鉄の指定席は早期完売することもある
- 市場では午前中の方が粽の種類が豊富
- 初夏の台湾は蒸し暑いため水分補給が重要
- 龍舟競賽の会場は日陰が少ない場所も多い
- 人気夜市は連休中かなり混雑しやすい
他の地域の端午節と比較してみる
- 台湾:國定假日。市場や家庭に粽の香りが広がる。
- 香港:公衆休日。龍舟競渡で街全体が活気づく。
- シンガポール:Public Holiday。華人文化行事として静かに受け継がれる。
- マカオ:公衆假期。旧市街を中心に穏やかな節句の空気が漂う。
同じ中華文化圏でも、端午節の風景は地域によって大きく異なります。台湾では、家族や市場と結びついた“暮らしの節句”としての色合いが今も色濃く残っています。
最新情報の確認方法
端午節連休の交通情報やイベント開催状況は、毎年変更される場合があります。旅行前には台湾観光庁や各自治体の最新情報を確認しておくと安心です。
- 台湾観光庁 公式サイト
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交通部観光署-台湾観光情報ネット - 台北市政府観光伝播局
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